441 米 最も注目されるPCE価格指数
2月のPCEデータが発表になったが、価格指数については、前のFOMCでパウエル議長が「既に発表になっているCPIのデータで推計すれば・・・」と示しており、結果もその通りになり、淡々と過ぎた(勿論、証券市場がGood Fridayでお休みだったからでもあるが、為替市場等も荒れなかった)。
FOMCでは、パウエル議長は、
・「今年末のコアCPI2.6%見通し」を達成できるとみている。
・インフレ率が2%に向かって徐々に低下していくと確信している。
・住宅賃料上昇率が時間の経過とともに低下していく確信はある。
と言っていた。
さて、PCE価格指数はFRBの金融政策の目標対象になっているので、最も注目される指標だ。
公式的には「PCE価格指数前年同月比上昇率が安定的に2%」が目標
参照 FRBと金融政策について 基本事項|Kecofin
だが、実際には「コアPCE価格指数前年同月比上昇率が安定的に2%」を目標としている。食料やエネルギーは金融政策でコントロールできないこと、経験的に長期的には安定すると思われていることが理由だ。
今は、「住居費を除くコアPCE価格指数前年同月比上昇率」が注目されている。その上昇率については目標値は示されていないが、1.6%程度ではないだろうか?過去の経験値と、住居費の上昇率が経験的に2%を上回るので、その他項目は2%以下でないと、全体が2%にならないからだ。そして、今、住居費は供給不足から特殊な動きをしていると思われるので、とりあえずは、別途考えましょうと言うことだ。そして、パウエル議長は(住居費のメインである)住宅賃料上昇率は時間の経過とともに低下していく確信があるということだ。
コアPCE価格指数前年同月比上昇率、住居費を除くコアPCE価格指数前年同月比上昇率とも順調に(?)低下している。
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