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288 米求人件数 予想外の急減

米労働省が8月29日発表した20023年7月の雇用動態調査(JOLTS)でに非農業部門の求人件数は882万7000件と、前月から大幅に減少。6月のデータも下方修正された(9582→9165千件)。
採用人数からみて空求人(必要以上の求人)もあると思われ、求人件数の低下は続きそうだ。

7月の失業者数は584万1000人だったので、パウエル議長が重視する求人倍率(失業者1人に対する求人件数)は1.51件と低下。

求人件数の予想外の大幅減少を受けて、米金利は低下、ドル安、株高が起きた。市場が懸念しているのは「FRBが過剰に利上げして深刻な景気後退(過剰な需要抑制)を起こすこと」だが、市場は雇用市場が軟化していることから、その懸念が低下したと判断した。
注)FRBはこれだけ利上げしても需要抑制が不十分でインフレ低下も遅々としているのは雇用市場がタイトだからと考えている。

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