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180 CFTC 為替先物の投機筋のポジション 2023年4月4日時点
面白い現象がある。通常、投機筋と小口投機筋の動きは殆ど同じだが、今は、投機筋はネットでショート、小口投機筋(主に個人のファンド)はネットでロングになっている。小口投機筋の方が相場に敏感で動きも早いので、これは要注目である。
注) ネットとは 「ロングポジションーショートポジション」のこと。
前回記事
2023年3月26日 169 CFTC 為替先物の投機筋のポジション 2023年3月21日時点
最初に、いつものように、念のため、
相場は投機筋のポジション動向で決まるわけではない。むしろ、彼らも相場の後追いをすることが多く、彼らもしばしば間違う。
しかし、投機筋の情報収集力は凄い。そしてそれに基づいてポジションを張る。投機筋の動きは参考になるときがある(いつも参考になるわけではない)ということだ。
では、為替先物における投機筋及び小口投機筋の、円、ユーロ、豪ドルのポジションを見てみよう。
データは週次で、4月4日まで発表されている。
(1)円/ドルポジション (先物市場ではドル/円ではなく円/ドルである。
とにかく円のロングポジションが殆どない。
投機筋は円高になるとは全く考えていない。というか、米日短期金利差が大きすぎて、つまり円キャリーロス=いわゆるスワップ損が大きすぎて、円ロングを維持できない。
ということは、円ロングいがないのだから、円売りを余儀なくされるということはないということだ。むしろ、有事があれば、円高になりやすい。
しかし、円ショートも大きくない。相場の方向感が見えていない感じだ。
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