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米生産者物価(卸売物価)9月もインフレ沈静化の方向だが・・・

9月の生産者物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は
前月比0.4%上昇  前年比で8.5%上昇
変動の大きい食品、エネルギー、貿易サービス部門を除いた9月のいわゆるコアPPIは 前月比0.4%上昇  前年比では5.6%上昇

前月比上昇率は高くなったが、前月の反動という面があろう。生産者物価上昇率は落ち着きつつある。
それでも、前年同月比では、まだかなり高い。

サプライチェーンの目詰まり緩和と商品価格が下落していることを受けて、生産者物価の前年比伸び率は鈍化している。

次のグラフのコア戦者物価は食品、エネルギーを除いた指数である(上のグラフでは、そこからさらに貿易サービス部門も除いている)。
生産者物価上昇率が鈍化しても、FRBのターゲットである個人消費支出物価指数上昇率も鈍化するとはいかないようだ。

結局、今は生産者物価はそれほど重要ではない。賃金上昇率が重要だということだ。なので、生産者物価が市場に影響を与えることはないはずで、実際、株価や金利、為替相場にも大きな影響は与えていない。
しかし、円だけが売られた。
円をショートすれば、スワップ益が入ってくる。円は売りやすい。何かにつけ、円を売りたくなるのだろう。

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