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各国の対外純資産が面白い

データの出所はIMFである。
何が面白いか? 
(1)資金流出に苦しんでいるだろうと思われる英国と韓国の対外純資産が改善している。 英国の直近(2022年6月末)のデータはまだIMFのデータにはないが、英国の国際収支統計では、大きく改善している。

出所は英国国家統計局。単位はポンド。

どういうことなのだろう? 
対外資産にドル資産が大きく、対外負債の多くは自国通貨建てだからだろう。ドル高になると、ドル換算の負債は縮小し、その結果、対外純資産は改善したということだろう。
英国も韓国もドル建ての国債はないか、殆どないのだろう。
新興国の多くは、ドル建ての国債も結構発行している。

英国、韓国は、経常収支が悪化しており、資金繰りが厳しいのは間違いないが、案外、何とか切り抜けていけるように思える。

(2)一方で、日本の対外純資産は悪化している
米国等の株価、債券相場の下落の影響をもろに受けている。

(3)やっぱり大英帝国は凄い。
対外純資産ベースでは日本は圧倒的世界一、英国は赤字。また、日本は世界一の米国債保有国。 しかし、対外資産、対外負債ベースで見ると、英国はすごい。日本の対外資産より英国の対外資産の方が圧倒的に大きい。かつての名残だろう。

(4)最後に、中国(main land)の対外純資産がかなり悪化している。理由はよくわからない。

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