418 米国雇用統計の混乱 2月データ予想
正直なところ、正確な数値の予想は意味がないように思う。
最も大きな理由は季節調整がうまくいっていないと思うこと。
私は、新規失業保険申請件数から非農業部門雇用者数を推計しているが、新規失業保険申請件数の季節調整値がパンデミック以降、信頼できない。というより、米労働省自身がうまくいかないと、変則な形で季節調整している。
一方、被説明変数の非農業部門雇用者数も、そもそも調査データに問題があるのではと思えるうえ、これまた季節調整が信頼できない。さらに、リバイズが多く、大きすぎる。最終的に当初発表データと全く違うことも少なくない。
雇用関連統計の中では、新規失業保険申請件数が最も信頼できる*が、問題は、原数値は信頼できても季節調整がガタガタだということ。
*全数調査でサンプル調査でないこと。失業保険金というお金がかかっているので、申請したりしなかったりと、きまぐれなことは殆どないと思われること。データを集める(アンケートやヒアリングする)必要がなく、調査対象が自ら申請してくれる。
特に、前回の雇用統計値から一層おかしくなった。今回は、予想はする気はないが、参考までに、見ておこう。
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