635 日本株 需給による理論価格
需給を事前に把握できれば、株価予想は可能だが、それはない。
ここでは、重要な需給のポイントと、需給から見て今の株価水準は割安なのか、割高なのか、妥当なのか見てみる。
需給には事後的と事前的がある。
事後的とは、売買が成立した後に把握でき、誰がいくら買い・誰がいくら売ったかである。事後的需給では需給は一致する。需給を総計すればゼロになる。当たり前だ。買った人がいれば、必ず売った人がいるからだ。
事前的とは、いわゆる板だ。あるいは、注文がなくても、潜在的な売買意向も以前的需給に含まれる。
以下では、投資部門別の売買状況(事後的)を見ていく。
今年の週次需給は次の通り。
上図ではわかりにくいので、年始からの累積買越額をみると、一目瞭然、相場を支えているのは自社株買いだ。仮に海外投資家の買い越しも続いていれば、相場は高値を更新し続けているだろう。
では、以上のような需給で、相場のフェアバリュー(需給から見た妥当水準、理論価格)はどうだろう?
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