261 FX必須情報#023 為替相場と金利差 米国経済変化?
(1)為替相場は、「時々ファンダメンタルズを反映する形で仕切り直ししては金利差と連動」というパターンになることが多い。なので、中長期的にはファンダメンタルズが重要になるし、短期的(あるいはファンダメンタルズに大きな変化がない場合)には金利差が為替相場にとって重要だ。
(3)今の為替相場を考えるポイントは少なくとも二つある。
(A)米国では、5月耐久財受注、5月新築住宅販売件数、6月消費者信頼感指数、6月ADP雇用統計と強いデータが出て米10年金利は上昇したが、労働省発表の6月分雇用統計が依然強いとはいえ徐々に通常の状態になりつつあること、インフレが沈静化しつつあることから、米10年金利は上昇した分を無くす形になった。このまま、インフレ沈静化に進んでいくのか?
(B)日本の金利の流れに変化が生じ始めたのか?「粘り強く金融緩和を継続していく」方針自体に変更はないだろうが、YCCの解除はいつあってもおかしくない。また、政策金利のマイナスをゼロにすることも視野に入ってきた気がする。
(C)欧州でも何か変化が起きているようだ。内容は不明。
いずれも迷いどころだ。しかし、それによって、円高トレンドに転換するかどうかがかかっている。
迷い時ではあるが、以下、ドル/円、ユーロ/ドル、ユーロ/円、豪ドル/ドルとそれぞれの金利差との相関グラフを掲載する。
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