256 円高の背景
12日の東京外国為替市場では円が対ドルで139円台に上昇した。
・米国で消費者物価指数の発表を控えてインフレ鈍化の可能性
・月末に開かれる日本銀行の金融政策決定会合での政策修正リスク
が意識され、
・積み上がっていた円売りポジションの巻き戻しが一段と進んでいる。
(Bloomberg記事より)
そういうことだろう。
・米国で消費者物価指数の発表を控えてインフレ鈍化の可能性
参考 ・255 物価の沈静化を強く示唆するISMサービス業価格指数
総合指数はそのとおりだが、コア指数はわからない。先のADP統計で10年金利が上昇しすぎていたので、その反動低下がドルに影響している。
円高の背景としては主要因ではないだろう。
・月末に開かれる日本銀行の金融政策決定会合での政策修正リスク
参考
・254 YCC解除したら10年金利はどうなる?
・日銀が金融緩和策の維持決定、植田総裁「拙速な政策転換のコストは大きい」 : 読売新聞
・植田日銀は過度の円安、株高のリスクにも配慮した柔軟な金融政策運営を | 木内登英 | 野村総合研究所(NRI)
・積み上がっていた円売りポジションの巻き戻しが一段と進んでいる。
二つある。投機筋の円ショート巻き戻し。円キャリートレードの巻き戻し。
どちらも、植田日銀の金融緩和策の維持が背景になっているので、これが修正されるとなると、かなりのインパクトがある。そうなると、ドル円と米日金利差の関係も新しいものに移行するだろう。
参考 投機筋の円/ドルポジション。(どうでもいいが、先物ではドル/円ではなく円/ドル)
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