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343 日本 GDP成長は一服

参考 番外 名目GDPと実質GDP


さすがに急増していた後だけに一服
但し、物価上昇にビビッて、実質GDPは、まだ2018年レベルだ。

今回発表の2023年7ー9月期のGDPはいろいろな含みがある。
一番注目している名目GDP前年同期比は、6.4%伸びた。これが安定的に3%以上だと、税収もそこそこ伸びて財政収支も安定するし、世界的な成長にもある程度ついていける。そういう意味で、今回の成長はOKである。なお、在庫減がGDP成長率を押し下げたり、原油価格下落による輸入減がGDP成長率をかなり押し上げたりと、中身はいろいろある。

経済の全体はそういうことだが、項目別には、他の経済指標で発表されている通り。気づいた点は、

民間需要は弱い。消費増税前の水準に全く戻っていない。物価高にビビっている。

まぁ、こういうことだ。雇用者報酬は名目では増加しているが、物価を調整した実質では低下している。

家計の消費が報酬に比べ、以前より低い水準だ。(その分、貯蓄に回っている。)消費を手控えているのか?
私の想像では、所得の2極化が起き、低所得者は目いっぱい消費しているが、低所得者なので絶対金額は低い。高所得者は消費を増やしているが、消費性向は低い。

80年代のように、名目GDPと雇用者報酬のスパイラルな上昇がおきれば最高なんだが・・・・
いろんな問題含みで難しそう。
昔は、経済成長は七難隠していた。

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