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522 米国消費者物価  まぁ・・・!

とにかく市場は利下げを期待している。とにかくだ。それは随分前からだ。大した根拠もないのに、今年4度の利下げを期待していた。しかし、物価と雇用のデータが出ると、時に裏切られ、年内に利下げはないのではないか?とも考えつつ、それでも、利下げのかすかな期待を持ち続けている。
今回のように、わずかでも利下げ期待が高まると、金融相場は大きく反応する(逆もしかり)。こんなので、相場に振り回されているわけにはいかない。
今のところ、でこぼこはありつつ、雇用市場は徐々に軟化していっている。物価も低下スピードは遅いが、徐々に目標(コアPCE2%)に近づいて行っている。Fedの次のアクションは利下げだろう。問題はいつになるかわからないこと。FF先物が期待するような年内はないかもしれない。
株も債券も、一時的にはやられることもあるが、両方ともロングをキープするスタンスでいいだろう。
注意すべきは、不動産市場の崩れから、景気後退に入ったり、中小金融機関の破たんが相次ぐことが起きる可能性があることだ。その場合は、株は大きなダメージを受ける可能性がある。

さて、今回発表の5月の消費者物価だが、こんな調子だ。シェルター(住居費)は時間がかかるが落ち着いていくだろう。それは待っていられない。Fedが問題にしているのは、灰色の部分が赤点線まで低下していく見通しが明確になることだ。道は近いとは思えない。

それでも、今回のようにサービス(除くシェルター)の前月比がマイナスになるようなことがあれば、前月比の12か月連鎖が前年同月比になるので、目標へは近づいていく。今回、市場はこれに反応した。

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