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482 日本の国際収支(1)
日本の国際収支について、とりとめもなく書いてみる。
そもそも、国際収支を何の目的で見るのかがわからない。どうなっていれば、どういいのか、どう悪いのか、がわからない。
とにかく、
(1)長期の国際収支
1960年代前半(昭和37年くらい、東京オリンピックは1964年=昭和39年)までは貿易収支は赤字と黒字を行ったり来たり。その後、2010年までは貿易黒字。自動車と電気機器(家電など)が貢献した。
1999年までは所得収支は赤字。国内に資本が足りず、海外からの投資(国債購入)に頼っていた。
確か、1979年に外為法が改正になり、海外証券投資ができるようになった。貿易黒字による資金で海外投資(米国債など)を行い、その果実(利息)が2000年頃から高まった。利息収入(所得収支に含まれる)が大きくなった。
2011年くらいから原油価格が上昇、また電気機器が凋落し、貿易赤字になりがちになった。しかし、所得収支は好調で経常黒字は維持されている。
なお、最近は所得収支の黒字は、海外証券保有からでなく、直接投資からの収益分配も増えている(次回以降のグラフ参照)。2010年くらいから生産の海外移転を進めたからだ。
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以上のように、今は経常黒字が安定的に維持されている。経常収支とは、金融収支に計上される取引以外の全ての取引の収支状況を示す。とはいえ、対外投資(金融取引)からの利子や配当金は所得収支として経常収支に計上される。経常収支は、貿易・サービス収支、第一次所得収支、第二次所得収支の合計。第二次所得収支とは、無償資金協力、贈与等である。年間4兆円を超えている。但し、第一次所得収支は年間35兆円以上ある。
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