穀雨の終わり 小さな町で嗜好品遊び①ベルギービール
四月二十六日 穀雨
今年の春は雨の日が多く感じる。
さて
私は住んでいる町のご飯会コミュニティに
入っている。
始めて一人暮らしに挑戦しているし
この町に居る間は
住んでいる町を楽しみ そこの人たちと
仲良くしたいと思って
ご飯会コミュニティなるものの
仲間に入れてもらった。
そこの場所にはリビングと
キッチン&ダイニングがあって
メンバーになると 会費を払い
お約束を守って
何時でも 自分のリビングとダイニングとして
使うことができる。
そこは基本がご飯の会なので
時々 ご飯を皆で食べる会がある。
この日は仕事の後
焼肉ご飯の会に行った。
たくさんのお肉たちが集まっていた。
ビールに造詣の深いメンバーが参加していて
ベルギービールを振る舞ってくれた。🙏感謝🙏🙏
フルーティーな味わいが
仕事疲れの心身を軽やかにしてくれた。
喉越しがまろやかだが切れがあって
ぱぁっと気持ちが軽やかに明るくなった。
通勤による身体の気怠さが解けた気分
ブロンシュ ドゥ ナミュールを調べてみたら
ビールの名前は
「ナミュールの白ビール」という意味で
デュ ボック醸造所というところで作られている
2009年にワールドビアアウォードで第一位に輝いた
ホワイトビールで、食前・食中酒に合うとのことだった。
ナミュールと言うのは
後のスカンジナビア女王であるナミュール伯の娘さんのお名前であり、その美しさにこのビールは捧げられたことを表している。ということなのかな。
まろやかさはきめ細かな泡立ちから
切れ味はコリアンダーのスパイシーな風味があるからで、コリアンダーの香りの奥に軽い柑橘系の香りが潜むと商品説明には書かれていて、だから、極上の黄金色に輝くような果物を連想させるフルーティーな味わいに感じたのだと思った。
ビールは象牙色だった。
ビールも奥深い世界である。
確か、振る舞って下さった方は、粉ものの料理にも合うとおっしゃっていた。
気分を良くして お肉も沢山食べた。
普段はお酒は飲まないし あまり得意ではない
だから、ビールなんて殆ど飲んだことがないのだが
一本目のビール
Blanche de Namur ブロンシュ・ドゥ・ナミュールが
とても美味しくて
二本目のビール
ブロウジ / セゾン デポートル [Blaugies / Saison d’Epeautre]
も頂戴した。
それは苦味が程よく
パンチが効いていて、コクがある。
まだ、上手く味わいを表現できない。
独特の味わいであることは確かで
美味しい。
こちらも調べてみると
スペルト麦というのが入っているそう。
このスペルト小麦は、古代小麦と言われていて
タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などが
豊富で硫黄、カリウム、ニコチン酸(B3)、 ピリドキシン酸(B6)、βカロチンの含有率が高いことがデータとして確認されていると書かれていた。
良質の栄養価が高いビールということなんだろうか。
洋梨や青リンゴ、クローブのようなスパイス感に少しバニラを思わせる香り。滑らかでフルーティーな味わい。クリスピーなキレ。
という商品説明もあった。
なるほど、そう言われてみるとそうだな。
と、思う。
クリスピーな切れって、どんな感じなのかしら?
クリスピー(crispy)[形動]ぱりぱりしたさま。さわやかなさま。「クリスピーな食感」「クリスピータイプのピッツァ」とある。食感に使うわけね。
まあ、切れ味のことみたいね。
嗜好品の面白さの一つは
新しい体験を言語化して
いくこと。
味わいをどんなふうに表現するか。
これが楽しい。
それから、その香りや味の表現は想い出や記憶に
くっついている。
それも味わいに含まれるだろうか。
私は、パリ セーヌ川のほとり
カフェで飲んだビールを思い出した。
いや、その時 その時空間 体験を想い出した。
2022年 8月 私はパリに降り立ち
パリで半日を過ごして、ロワール地方へと
向った。
パリはうだるような暑さだった。
ムーランルージュ
https://youtu.be/2PpgPxjzbkA?si=J6ezch2uQgdL9LEl
アメリのカフェ
https://youtu.be/I0cZukTFXNw?si=UPTgNDGAGXbYxbll
モンマルトルの丘界隈
好きな映画の世界を垣間見て
ダリの小さな美術館に辿り着いた。
ダリを好きな友を思いながら…
その時のほろ苦い想いを胸に
セーヌ川のほとりまで降りて来て
カフェで飲んだベルギービールは
とても美味しかった。
紹介してもらった若い韓国人の女性は
不親切なパリのド・ゴール空港まで迎え
に来てくれ、
あのややこしい地下鉄移動を手伝い
アメリのカフェ界隈
ダリ美術館
モンマルトルの丘の散策を一緒に楽しんでくれた。
🙏🙏感謝🙏🙏♥️
打ち解けた雰囲気となって
始めて出会った歳の離れた彼女と
数年前の苦い思い出話をつまみにビールを
飲んだ記憶
彼女のフランス事実婚関係の話も面白かった
ホワイトビール
Blanche de Namur ブロンシュ・ドゥ・ナミュールが私を
あの時の8月モンマルトルの想い出へと
いざなった。
私の旅は ちょっと火傷をしたような心中で
それから、フランス ベルギー オランダ ドイツ
バルセロナと、約3ヶ月間、各国で旅をするように
生活をして続いた。まだ、コロナ禍と日本ではみなされていた時期だった。
さて、
今の私は
東京の外れの小さな町のコミュニティ
焼肉ご飯会にて
焼肉を頬張り
ベルギービールを朗らかに飲んでいる。
ハラルとラベルされたラム肉を頂いた。
ハラルとはムスリムの人々が(食べていいもの)としている食物・飲料の総称だと、初めて知った。
製造過程に決まりがあり、それが守られていて、肉類には祈りが捧げられていることも条件と聞いた。
何だか、清らかな味わいに思えた。
ほんの少し自分なりに厳粛にラム肉を控えめに
頂いた。
新玉ねぎも美味しかった。
クレソンとルッコラも良かった。
名古屋のお土産の竹輪も美味しかった。
居合わせた人々との
様々な会話が楽しかった。
夜更けまで
最後に紅茶を飲みながらお話を楽しんだ。
明日はゆっくりとお茶でも飲みながら
独り
読書を楽しもう。
多分 こんな風に…
そして明日は 近隣の
小さな商店街の小さな書房のイヴェントで
ご飯コミュニティの知り合いが美味しいハイボールと珈琲を淹れるそうだ。
キーマカレーおにぎりなるものも出ると言う。
いつも買い物に行く商店街…行ってみようかな。。。
そこで いつも 私は
本とアイスキャンディーを買う