【エリー】芒種　射手座満月🌕故、雅な会に行く

満月🌕は、エリーの心をより繊細にしてくれる。
一人ポツンと在りたいと思う気持ちと
誰かに会いたいと思う気持ちが
エリーの内界で揺れていた。

満月の2日前に、まるで地震のように
地割れするような事が身の上に
降りかかり
心が傷んでしまったので
週末を良い事に、このまま
眠りこけてしまおうかとも思惑したのだが
何がエリーの身に起ころうと
星星が巡る限り満月🌕は
やって来るのだから
エリーはこの惑星の調べをお祝いしたいと思った。
とりあえずどうでもいい事柄や人物に
捕まってしまうのは、自由を愛する
エリーにとって
不本意である。

エリーは、奏でられる一音一音に月を
感じるような、そんな月夜を過ごしたかった。

美しい音色は精気を蘇らせるはずであるから。
この地球の一員として生きている以上
この星で受け取れるもので
自らが欲しいものを、賞味することは
この星の住人であるが故のお仕事となる。
エリーは、そう考えたら、心は随分と
軽やかになり、雅な月の会に出かけることにした。
満月が映し出したエリーの心は
いずれにしても、この世ならではの
賜物であるかもしれない。