「仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則 完全版」を読んで
「仕事に追われない仕事術 マニャーナの法則 完全版」という書籍を読んだので、私が重要だと感じた部分と、実際にどのように仕事に活かしているのかを書きます。
【重要ポイント】
本書の中で私が重要だと感じた点を3つご紹介します。
1. 「理性の脳」と「衝動の脳」
人間には「理性の脳」と「衝動の脳」の2つがあると書かれています。
それぞれ以下のような場合が当てはまると思います。
理性の脳:健康のためにランニングしなきゃ
衝動の脳:外が寒いから今日だけはやらなくていいか
多くの人が思い当たる節があるのではないでしょうか。
これらはどちらも人間として生きていく上では必要なものです。
「理性の脳」には計画を立てたり物事に対して考える力があります。
「衝動の脳」には事故に合いそうなとき、とっさに回避するような力があります。
基本的にこの2つがぶつかりあったとき、勝利するのは衝動の脳です。
しかし現代においてより重要視されるのは理性の脳になります。
理性の脳が優位に立つことができると、立てた計画はその通りに実行され、人生はより良い方向に向かっていくでしょう。
なので私達には理性の脳を勝たせるための工夫が必要になってきます。
有効なものとして衝動の脳の動きを自覚するということがあります。
衝動の脳はついつい何かをやってしまうことを指すことが多いです。
この「ついつい」が衝動の脳の動きの合図だと私は感じています。
「ついついゴロゴロしながらスマホを眺めてしまう」「ついつい楽な仕事に逃げてしまう」などですね。
普段の自分の行動の中で「ついつい」やってしまっていることを自覚して「あ、今衝動の脳が勝ってしまっているな」と理解するだけでも大きな効果があるでしょう。
2. マニャーナの法則
タイトルにもなっている「マニャーナの法則」に触れていきます。
簡単に説明すると「その日に行う仕事を予め決めて、あとから追加されたものは明日やる」というものです。
これは「明日まで待てないほど緊急な仕事はほとんど無い」という考えかたに基づいています。
実際に考えてみると私の場合は確かにそうでした。
次にマニャーナの法則に従うに当たって大切である「クローズ・リスト」について説明します。
クローズ・リストとは「今日の仕事はここまで」と制限するリストのことです。
「あとから項目を追加しないTodoリスト」みたいなイメージです。
その代わり、その日にはリストに記述されているものをすべて終わらせるようにします。
このクローズ・リストを使ってマニャーナの法則を従う手順は以下のようになります。
前日の終わり or 当日の初めにクローズ・リストを作成する
クローズ・リストに従って業務を進める
追加されるタスクは別のリストを用意しそちらに退避させる
あとから追加される簡単なタスクは、つい手を止めて取り組んでしまいがちです。
ですがそれは衝動の脳に突き動かされてしまっています。
人間は1つのことに集中しているときに、より高いパフォーマンスを発揮できます。
にも関わらずタスクが降ってくるごとにやることを切り替えていては、切り替えることに脳のリソースを使ってしまい効率がよくありません。
なので「追加されたことは一旦後回しにする」という考え方が重要になってくるのです。
3. 「抵抗感」は行動を促すサイン
「これやらなきゃ」と思いつつ、「今度でいいか」と後回しにしていること、ありませんか?
私は本書のこの部分を読んでいて耳が痛かったです…
大事だとわかっている、でも具体的に何をやればいいかわかってない、いい案が思い浮かばない。
こんな時に後回しにしてしまいがちです。
これはそのタスクに対して抵抗感を感じている証拠です。
なぜ抵抗感を感じているかというと、自分のコンフォートゾーンを抜けた範囲のタスクだからだと私は思います。
つまり抵抗感を感じるタスクをこなすということは、自分の成長に直結するということです。
なので抵抗感を感じたら、逆に自分のチャンスだとポジティブに捉えれば、少しは前向きになれるのではないでしょうか。
【仕事にどのように活かすか】
自分への問いかけ
上記の説明の部分でも少し記述しましたが、タスクを始めるときに「これは衝動の脳と理性の脳、どちらで動いているんだ?」と問いかけるようになりました。
これによって感じていることは、衝動の脳でやる仕事はあまり成果を産まない事が多いということです。
自分の成果に直結する仕事は、多くの場合で長期的になにかを成し遂げたりすることだと考えています。
なので、突発的に降ってきたタスクに対して衝動の脳が反応して作業を行っても、効果は薄いのではないでしょうか。
クローズ・リストを使う
本書を読む前まではタスクをTodoリストとして管理していました。
その問題点として、朝やろうと思っていた仕事の半分も終わらないことが多いということです。
なぜなら突発的な仕事をすぐにやって、事前にやろうとしていたタスクを後回しにしていたからです。
今思うとTodoの管理だと当初予定していたタスクと追加されたタスクが、同じ重要度として扱われてしまうことが大きな原因でした。
クローズ・リストを使うと、それをすべて達成することが最優先になるので、本来やるべきだったことにより集中できるようになります。
なにか仕事が追加されたときにやることはクローズ・リストとは別のリストに項目を追加するだけです。
そして切りの良いところで追加されたタスクを、緊急で当日中にやらねばならないのか、もしくは翌日でいいのかを判断します。
(ここでほとんどの場合は翌日に回されます。)
【まとめ】
私たちの日常の行動や選択は、「理性の脳」と「衝動の脳」のバランスに大きく影響されています。
この2つの脳を理解し、うまく活用することで、より効果的な行動が取れるようになります。
特に「マニャーナの法則」を取り入れることで、日々のタスク管理が格段に効率的になることを実感しました。
また、抵抗感を感じるタスクこそが、自分の成長に繋がる大切なタスクであることを再認識しました。
これらの知識を活かして、日常の中での「理性の脳」と「衝動の脳」のバランスを保ちながら、より成果を上げる行動を目指していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。