今季のカープはなぜ盗塁しなかったのか?
こんにちはけしです。今回は今季のカープの盗塁数について考察していきたいと思います。
目次
カープの盗塁数が少なすぎる問題
なぜこうなったのか?
どうすれば改善するのか考えてみた
最後に
1.カープの盗塁数が少なすぎる問題
まず、今季のカープの盗塁数はチーム歴代ワーストを大きく更新する26個にとどまり、セリーグ盗塁王の近本(阪神)の30個、パリーグ盗塁王の高部(ロッテ)の44個に届かなかった。また、チーム内最多の盗塁数は野間の7個。さらに、チーム全体の盗塁成功率は5割を切っている。これは12球団ワーストの数値であり、非常に残念な記録となってしまった。シーズン中にもっと仕掛けてほしいと思ってはいたものの、成功率が5割切るなら走らないほうがいいと思ってしまった。機動力野球はカープの伝統なのになぜこんな悲しい結果になっているのか考えていく。
2.なぜこうなったのか?
「盗塁」ではなく「走塁」が上手いタイプの選手が多い
そもそも盗塁させていない
まず、カープ野手陣で走力のある選手が多いというのは紛れもない事実である。そのため、試合を観ていてベースランニングがとんでもなく速いなぁと感じていた。これが俗に言う「走塁」が上手いである。ただ、「盗塁」は別だ。足が速い=盗塁が上手いではないのである。足の速さに加えて相手投手のモーションの速さと相手バッテリーとの駆け引きと相手投手からの牽制球のタイミングから盗塁を仕掛けるタイミングを考えなければならないのである。タイミングが遅ければ失敗する可能性が高くなり、早すぎれば牽制球で誘い出され、アウトになる。カープの選手たちに足りないのは間違いなく仕掛けるタイミングを考えていないか考える能力がないことだろう。このことから僕は、成功数よりも失敗数のほうが多いため、適切なタイミングで盗塁を仕掛けていないように感じた。最初に述べたように、チーム内最多盗塁をマークした野間はカープの野手陣の中で1番足が速いどころかヤクルトの並木やソフトバンクの周東などに引けをとらないくらい速いと思っている。他にも小園、宇草、大盛といった12球団でも上位の走力を持つ選手にもっと盗塁を成功させてほしいと願っている。カープの野手陣は走力のある選手が多いので先程述べた「適切なタイミングで仕掛ける」が実践できれば盗塁成功率も上がるし、成功数も増えていくはすだ。
次に、そもそも盗塁のサインが出ていないことである。今季のカープはノーアウトのランナー1塁の場面は基本送りバントをしていた。手堅く送っていくというのは聞こえがいいが、同時にアウトを1つ相手にプレゼントしているのである。点を取ればサヨナラの場面では有効かもしれないが、序盤から送りバントをすることは相手投手を楽にしているのである。なんでもかんでも送りバントをすればいいってものでもないのである。ただ、今季の盗塁成功率を考えると走らせないという選択を首脳陣がするのは仕方ないのかもしれない。
3.どうすれば改善するのか考えてみた
改善するためには「適切なタイミングで盗塁を仕掛ける」といくことである。そのためにどうすればいいのか?それは相手投手のモーションを盗むことだと考えている。なぜなら、盗塁を刺すのに捕手の肩の強さも必要な要素だが、投手のクイックモーションの速さもそれと同じくらい必要な要素である。例えば、今季の森下は12球団で最も盗塁を許した投手であり、走られ放題であった。今季、森下と最もバッテリーを組んだ會澤の盗塁阻止率がリーグワーストということもあるだろうが、森下のクイックモーションが大きいことと癖が見抜かれている可能性が要因であると考えている。カープの選手たちにも、対戦する投手の癖を見抜き、走れるタイミングを模索し、適切なタイミングを見つけて仕掛けていってもらいたいと思う。来季のカープは、積極的に仕掛けていく野球が見れることを期待している。
4.最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました。盗塁数がもっと増えていれば、今季のチーム得点数ももっと増えていたと思います。来季は積極的に仕掛けていく野球が見たいファンは多いと感じています。
それでは、次の記事でお会いしましょう~