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エフフォーリア 〜種牡馬としての可能性〜


こんにちは!

今回は、京都記念の競走中止を最後に引退,種牡馬入りが発表されたGⅠ3勝馬エフフォーリアについて見ていこうと思います!

果たしてエフフォーリアは種牡馬としてどんな子を出すのか産駒の馬場傾向は?など深堀して診断していますので、是非最後までご覧下さい✨

この記事では、『テシオ理論』に基づいて診断しております🙇‍♂️

けーばえーくん流テシオ理論に関するまとめ記事はこちら👇🏻

それでは!早速どぞ👇🏻


エフフォーリア

キャリア : 11戦6勝[6-1-0-4]
主な勝ち鞍 : 有馬記念、天皇賞秋、皐月賞、共同通信杯、ダービー2着など


○5代血統表から見る適正

エフフォーリアがどんな子を出すのか。それを読み解くのに本馬の適正がどこから来たものなのかを見ていきます。

こちらはエフフォーリアの5代血統表に各種牡馬の活性値(赤字)を記したものです。

これを見ると、エフフォーリアは父似であり、
エピファネイアの形を有していたことになります。

エピファネイアの戦績を振り返ってみると、たしかにダービーが2着であったり、大阪杯で負けていたりと、エフフォーリアにも感じられた部分が見えるので、まさにこの適正や成長力が引き継がれたのでしょう。


では、エフフォーリア産駒が父似である場合、どのような適正を持つ馬が出てくるのでしょうか。


○産駒に与える影響(父似の場合)

〜馬場適正〜

エフフォーリア産駒が父似の場合は上記のような優先経路で優先祖先が決まります。

浅い父似である場合はエフフォーリアやエピファネイア、シーザリオといった日本ゆかりの形

深い父似である場合はキロフプリミエール、Sadler's Wellsなどの欧州系,米国系の形を継承することが出来ます。

[優先経路]

エフフォーリア 日芝
-エピファネイア 日芝
    -シーザリオ 日米芝
      -キロフプリミエール 欧米芝
         -Sadler's Wells 欧芝

上記は経路上の祖先の適正を表したもので、これを見るとエフフォーリア産駒の父似は浅い,深いに関係なくコンスタントに芝適正の高い産駒を出せることがわかります。

近年は二刀流種牡馬が注目される中で芝馬を量産できるエフフォーリアは貴重な存在であると分かりますね。

〜距離適正〜

距離適正を見るのにも上記の優先経路を使います。

[優先経路]
エフフォーリア 中長距離
 -エピファネイア 中長距離
    -シーザリオ マイル〜長距離
       -キロフプリミエール 中長距離
           -Sadler's Wells マイル〜長距離

エフフォーリア自身は中長距離での走りを見せましたが、優先経路上の馬たちは長距離までこなせる万能タイプのボトムラインのようです。

エフフォーリアの父似産駒もこの万能性の傾向を示す可能性が高く牡馬であれば長距離まで
牝馬ならマイル前後もこなせるといったタイプになりそうですね。

〜脚質傾向〜

エフフォーリア産駒は上記の優先経路を辿りますので、欧州的な脚質をイメージしがちですが、
Sadler's Wellsからさらに遡ると米国芝ダート馬のBold Reasonから来ているボトムラインであることが分かるので、脚質としては
「米国的なスピード維持力、先行粘り込み」
産駒の傾向になると予想しています。

エフフォーリア、エピファネイア、シーザリオは後方からの競馬よりも先行して味が出るタイプだったので、まさにこの傾向がハマるボトムラインなのでしょう。

となるとやはり気になるのは出遅れや折り合い。

では、エフフォーリア産駒で賢い仔を出すにはどのような配合がいいか、例をとって見ていきましょう


○どんな繁殖が合う?

次に繁殖相手としてどんな馬を選ぶべきか、どんな相手との子供が狙える産駒か、を見ていきます。

テシオ理論において最も強い競走馬は「群れのボス」「より丈夫な子を産める母」になります。

それらは総じて「群れの重たくなってきた血を新しくする事のできる馬」になるので、これを軸としてエフフォーリアのお嫁さん探しをやっていこうと思います。

ボス性に関する詳しい説明はこちらから⤵︎ ︎

〜エフフォーリアのボス性〜

良い繁殖相手を見つける前にエフフォーリアの配合がどういうものだったのか紐解いていきましょう。

エフフォーリアの父エピファネイアは名牝シーザリオの子供ですが、シーザリオはスペシャルウィーク(サンデーサイレンスのゼロ活性産駒)の影響で、
サンデーサイレンスの形相,質料を全く受け継いでいませんでした。

加えてサンデーサイレンスもHaloのゼロ活性産駒ですので、Halo,Hail to Reasonも無効化することが出来ます。

これはエピファネイア産駒全てに適用できますので、エフフォーリアもクロスは2本ですが、
「実質アウトブリード配合」と呼べる構成でまさに「血を新しくできる牡馬」=「ボス」
という存在だったことが分かります。

今思うと、エフフォーリアが3歳で見せた強さは
ボス性の現れだったのかもしれませんね。

〜良質な繁殖相手の選び方〜

上でも話したSS,Halo,Hail to Reasonの無効化は
エフフォーリアの子供にも同じ傾向が受け継がれます。

よって以後にかかるこれらのクロスは無効化できるので、サンデー系やHalo系の牝馬とはかなり相性が良いでしょう。

ここからは何頭か繁殖牝馬を例にとって配合シュミレーションしていきたいと思います。


【アーモンドアイ】

22年産が初年度産駒となる名馬アーモンドアイですが、エフフォーリアとの配合はまさにベストに近い構成に見えます✨

エフフォーリアのサンデークロス無効化を最大限活かせますし、母似の場合ではフサイチパンドラの形を引き出すことが出来ます。

母似なら牝馬が、父似なら牡馬が活躍できそうな構成なので、ぜひ見てみたいです😍


【クルミナル】

次はキャロットの人気繁殖であるクルミナルです。

クルミナルの特徴として4代までの血が薄く、
毎年コンスタントに父似を出せる良さがあります。

この配合もクロスの軽減はもちろんのこと、エフフォーリアの深い祖先を引き出すことが出来るので、どちらかと言えばエピファネイアに近い形を継承できます!

距離もこなせそうですし、キャロットのアワブラでもあるので、現実性、期待値共に高い配合ですね✨


【マイティースルー】

サンデークロスも大丈夫ですが、
サンデーを4代までに持たず、
ノーザンダンサーが強めに作用している牝馬
とも相性が良いです。

その一例として、こちらもキャロットのお得意繁殖牝馬マイティースルーを挙げておきます。

エフフォーリアは4代までにクロス候補が少なく扱いやすい種牡馬なので、こんな配合はかなり軽い血を作ることが出来ます。

産駒もかなり丈夫になりそうですね!



今回はここまで!

エフフォーリアの種牡馬としての能力をここまで語ってきましたが、かなり良い繁殖になれると予想します。

エピファネイアのイメージで配合できますし、産駒の能力値はシーザリオ系種牡馬を思い描けるので、初年度からバリバリ芝で活躍してくれるのではないでしょうか。

私も機会があれば是非とも出資してみたい種牡馬です‼️


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それでは!また!

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