見出し画像

30年来の友人が結婚式呼んでくれるっていう話

こんばんは。
昨日ぶりですね。
2日連続の投稿だなんてとっても珍しいですね。
ちょっと考えがグルグルと駆け巡っているのでnoteをば。


友人が昨年11月に入籍しましてね。
この友人っていうのがA子とさせてくださいね。
私は東北のやや田舎で生まれ育ちました。
A子とはお互いの兄が同級生ということもあり地元の公立の幼稚園の入園式でお揃いのちびまる子ちゃんの通園バッグを持った写真が残っているという間柄なのです。つまり約30年の仲なんです。
同じ幼稚園、小学校に進み同じクラスだったりそうじゃ無かったりして。途中私が父の転勤で更に田舎に引っ越したりして再会したのは高校です。
一応の進学校で高校一年生の時は同じクラスでした。同じグループだったわけではないけれど程々に仲の良い関係性で。
高校卒業後私は医療系の専門学校、A子は教育系の私立大学に進学しました。それぞれ1時間ほどかかるものの実家から通っていたんですよね。
私は昔から憧れていた映画館でアルバイトを始めました。なんとなくA子も誘ってやや遅れて彼女も同じ映画館でアルバイトをすることに。
このA子っていうのがですね、まぁ天然と言われるタイプの子で。本人はしっかりしていると思っていたようですが割としっかりと天然。ただあざとい天然じゃなくガチもんの天然で周りに愛されるタイプだったのです。それは高校の時からだったのですが、バイト先でもやはりそれで。男の先輩からチヤホヤ、いや、いじられキャラ?いやチヤホヤだった気がする、で人気がありました。
私は男の人たちにチヤホヤされるA子が妬ましく、疎ましく思うこともありましたよね。やっぱり年頃だものそりゃね。当時からそんな私ですよ。もちろん。
私はひたすらに女の先輩から可愛がってもらえるタイプでしたので飲み会に誘ってもらったりよく遊びに連れてってもらっていたんですよね。
それを見たA子が「いーなぁ、◯っちゃんは飲み会とか誘ってもらえて」と言ったことを今でも覚えています(さすが粘着質ワイ)
その時の私の気持ち、みなさん想像に難くないと思うのですがこれです
「あんた!男にモテてるやんけ!!それで充分ちゃうんかい!!!男にもモテて!女の先輩からも好かれる気か!!」
(多分当時の私ここまでひねくれてないので思い出し文句(意訳)です)

今日のnote長くなりそうだなと思いました?
はい、多分長くなります。
心して読むか、お暇な時にでも読んでいただけたら幸いでございます。

それぞれ専門、大学を卒業後、私は医療職、彼女は教育関係の仕事に進みました。
元々の性格があまり合わない(笑)ということもありマブダチではなく高校の同級生たちとたまに遊ぶ程度の仲だったのですが。

年頃の私達だったけれども何故かお互いに全く彼氏ができなかったんですよね。A子は高校の時に数週間だけ付き合ったとも言えないぐらいの彼氏がいたことがあるくらいで。私はご存知、全くの真っ白の恋愛経歴でして。
それでも「彼氏欲しい欲しい」と言っていた私達は出会いの場にそこそこ積極的に出るようになりました。地元に同級生がほとんど残っていなかったこともあり、お互いに合コンの話が出た時に頭数がたりない時は声を掛け合うようになりました。
当時流行っていた街コンにも一緒に行きました。
相席屋なんかにもよく行きました。
それでも尚、彼氏のできない私達。
連絡を取り合うときの挨拶が
「やっほー!◯っちゃん彼氏できた?」
「できるわけないでしょ。A子は?」
「できてたら言ってる!」
が毎回のパターンになるっていう。
(ここ、苦笑いするところです)

そんなこんなで途中私に数週間だったり数ヶ月だったり彼氏ができて大浮かれしてはフラレて大落ち込みするみたいな時もA子は笑って話を聞いてくれましたよね。決して親身になってくれることはなく基本笑って聞いていたっていう。いやまぁ助かるっちゃ助かるけれども。天然だから。そういう子だから。

決して親友とかマブダチとかではないけれど腐れ縁というか。私の中ではいわば戦友のように思っていたところがあります。

同級生の結婚式にも何度も一緒に行きましたねぇ。
その時同級生達は口を揃えて「◯◯(私)は絶対結婚できそうだけどA子は結婚できなさそうだよねぇ」と言っていました。
勘の良い方は不穏な気配を察知しましたね。
「あっ(察し)」みたいなのやめて?

はい、続けます。今日はまだまだ続きます。

私は30歳になる少し前から婚活を初めたのですが、まぁほんとに暗いし面白くもない話なので割愛しますけれども!!!!

なんやかんやで恋愛も結婚もやんなっちゃうなぁ〜と思っていた時に、新卒から10年勤めた職場を辞めることになったタイミングで、名古屋に住む友人から
「こっち来れば?」と誘われて。
「あ、行くわ。名古屋行く行く!」とポロッと直線距離約600kmをぶっ飛ばして引っ越しを決めたんですよね。
これが2年半くらい前の話ですね。
引っ越すことを伝えた時のA子の顔は思い出せないけどえらくショックを受けていたことを覚えています。思ったより反応してくれて大笑いしたことは覚えています。ごめんねA子。

私が引っ越したあとは元々がマブダチってわけでも無かったので特に密な連絡をとるわけでもなかったのですが連休の時期になるとA子から
「帰ってくるー??」と連絡が来ました。
もちろん「彼氏できた?」の挨拶から始まって。

私が引っ越してから半年ちょっと経った辺りですかね。ちょうど私が男遊びを始めた頃ですね(?)
ふとA子にLINEをしたんですよね。
「元気??彼氏できた?」
「できたよー!」

ビックリしちゃって。
ビックリと嬉しくて涙出ちゃったよ。
A子32歳にしてほぼ初めての彼氏ですよ。
こんなに性格ひん曲がった私ですら流石に涙出ちゃったよね。
戦友の様な腐れ縁の様な彼女にようやく彼氏ができたことを素直に喜べた自分にもびっくりしたよねっていう。

その後も連休の前に連絡をくれるA子との挨拶は
「A子は彼氏とどう?」
「◯っちゃんは遊んでる?」
という挨拶に変わり。
ここ、私を笑ってあげるところですよ。

コロナ禍ということもありなかなか地元にも帰ることもできず、たまに連絡するぐらいだったのですが。
そんな彼女から去年(2021年)の11月22日に
「入籍したよー!」と連絡が。
「まさかの良い夫婦の日じゃん!」と返したら
「昨日だけどね。」と。
いや、そこはなんで!!!!と思ったけど。
あとはただただおめでとうと送り続けましたわたし。


この時2つの「良かった」という感情が。
もちろん1つはあの人を好きになれないと言っていたA子が結婚したことがただ嬉しくて。珍しくなんの卑屈な感情もなく素直に喜べました。幾度となく合コンなどの出会いの場を共にした彼女が。「なんで私達は彼氏ができないんだろう」「どうして愛してもらえないんだろう」とカラオケ帰りに彼女の家の前に停めた車の中で答えのない話し合いを延々としていた彼女が。とうとう結婚したかと。心の底から嬉しかったんですよね。

そしてもう1つは「あぁ、引っ越して良かった」そう思ったんですよね。
あの狭い狭い片田舎では30歳を過ぎて独身の女の肩身の狭さはとんでもないんです。
年頃になったら結婚をして子供を産んで家を建てて、というのがセオリーでありそこに当てはまらない人間は、まるではみ出し者であって。地元にいた頃はA子がいたから周りからも「あの2人は。笑」みたいな目線で見られていたので、なんとか息ができていたわけで。

名古屋に引っ越した時、「なんてこの街は息がしやすいんだろう」そう思ったことを覚えています。
32歳で独身でもそれを恥ずかしく思うことなく生きていても良くて。街にいけば人が溢れているのに誰も私のことを知らない、誰も私のことを見ない。
引っ越したきっかけは誘われてたまたまピンときたからだったけれども、今思えば疎開の様なものだったかもしれないと。
田舎では、仕事をして真面目に生きているだけなのに、いい歳して独身というだけで可哀想な目で見られたり、独身である事に「なぜ」「どうして」問われる様な理由が無ければいけなかったわけで。
もちろん名古屋でもそれが全く無い訳ではないけれど圧倒的に感じずに生きていける。
悪気のない周囲からの視線や言葉、いわば銃弾のようなそれから、田舎での「正しさ」から逃れるために都会へ疎開をしたのかもしれないと。

もしかしたら私が引っ越したあとのA子もそんな気持ちがあったのかもしれないなと。
彼氏ができた当時そこまでぞっこん(死語)では無かったし、詳しくは聞いてないけれどおそらくアセクシャルであろう彼女が結婚を決めたのも色々な感情があったのかもしれないなと。
いやでもともかく子供が大好きなA子だから幸せな家庭を築いてほしいというのが私の心からの気持ちであって。


そう。
先日、彼女から「7月に結婚式を挙げるから来てくれる?」とLINEが来まして。
「もちろん行くよ」と返事をしました。
戦友の晴れ舞台を見に行かなければ。
そして34歳になった私が独身でも楽しく生きている事をA子に見せたいのです。
背筋を伸ばし、独身でも何も恥ずかしい事は無いという顔で堂々と出席したいのです。
お気に入りのピンクベージュのハイヒールを履いて、真っ黒な髪をキリッと結んで、マナー違反にならないくらいの赤いリップをつけて。
そして彼女へ大きな声でおめでとうと言いたいのです。




ということで珍しくカッコつけた終わり方ですが。



連日の投稿、読んでくださってありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?