
2024年度 税理士試験 簿記論 講評
2024年度の税理士試験簿記論は、例年に比べて実務に直結した内容が多く、特に第三問が合否を分ける重要なポイントとなりました。ここでは、試験の振り返りと今後の勉強方針についてお話しします。
第三問の重要性
今年度の簿記論試験の第三問は、基本的な論点が多数含まれる総合問題でした。決算整理前残高試算表から決算整理後残高試算表を作成するという、簿記論の集大成ともいえる問題です。この問題では、現金・預金の残高調整や外貨建取引、減価償却費、貸倒引当金、賞与引当金など、多岐にわたる項目が出題されました。
このように、第三問は時間をかけてじっくり解くべき問題でした。しかし、第一問や第二問に時間をかけすぎてしまうと、第三問に十分な時間を割けずに白紙のまま時間切れになる危険性がありました。特に、第三問においては基本的な論点が多く含まれているため、ここで点数を確保できたかどうかが合否に直結すると言えます。
試験後にすべきこと
試験が終わった後、まず最初にすべきことは解答の復元です。自分がどのような回答をしたのかを正確に思い出し、それを元に、次のステップである自己分析を行うことが重要です。
自己分析では、取れなかった部分がどこで、なぜ取れなかったのかを明確にすることが求められます。それが知識不足によるものなのか、ミスによるものなのか、あるいは時間不足によるものなのかを判断することが、次の勉強に活かされるポイントです。この分析を行わずにただやみくもに勉強を続けるだけでは、合格への道は遠のくばかりです。
今後の勉強方針
試験日現在のあなたの実力は、これまでで最も高い状態にあるはずです。この実力を合格発表まで維持し、さらに向上させることが次のステップであり、この期間をどう過ごすかが非常に重要です。特に8月から合格発表までの時間を有効に使い、今の実力をさらに高めるように努めましょう。
具体的には、今回の試験で見つかった弱点を補強し、また新たな知識を取り入れることで、次の試験に備えることが求められます。解答の復元と自己分析を基に、効率的な勉強計画を立て、合格を確実なものにしましょう。
このブログ記事が、次の試験に向けたモチベーションを高め、合格への道筋を明確にする助けとなれば幸いです。引き続き努力を続け、次のステップで成功を収めてください。