見出し画像

記憶のプロセスでレベルアップする秘訣!


記憶を味方にする!メタ認知を活かした会計・税務の学習法

会計や税務の勉強は、膨大な知識を効率よく覚えることが求められる分野です。私は、税理士試験の勉強を始めたとき、最初はただ教科書をひたすら読んでいましたが、記憶が曖昧で実践に繋がらず、焦りを感じていました。そこで取り入れたのが「メタ認知」を活用した学習法です。「メタ認知」とは、自分の学びを客観的に見つめ、必要に応じて調整する力のこと。そして、記憶を最大限に活かすために必要な4つのステップ、「ファミリア(馴染み)」「リコグニション(認知)」「リコール(想起)」「オートマティック(自動化)」を実践してみた結果、勉強の効率が格段に上がりました。

以下では、私自身の会計・税務の学習体験をもとに、具体的な方法をご紹介します。


1. 馴染みを作る(ファミリア)

最初に意識したのは「馴染む」ということです。いきなり簿記の仕訳問題や税法の条文を読み込もうとすると、専門用語の多さに圧倒されてしまいがちです。そこで、まずは全体像をざっくりと掴むことに専念しました。

体験談:
税務の勉強を始めたとき、最初にやったのは税務署のホームページを読んだり、税理士のYouTubeチャンネルを見ることでした。たとえば「所得税とはどういうものか」「消費税の仕組みって何?」といった概要を掴むだけで、「あ、こんな感じなんだ」と安心感が得られ、勉強へのハードルがぐっと下がりました。

ポイント:
まずは全体をざっくり理解して、専門分野への「馴染み」を作りましょう。教科書に限らず、動画や図解資料を活用すると理解がスムーズです。


2. 繰り返し認識する(リコグニション)

次に取り組んだのが「リコグニション」、つまり「見覚えをつける」段階です。具体的には、税法の条文や会計の基本概念を繰り返し目にするようにしました。この段階では、「一字一句覚える」必要はありません。「あ、この条文、見たことある」という感覚を持つことが大切です。

体験談:
例えば、所得税の勉強で「給与所得控除」に関する条文を何度も目にしているうちに、「控除額は収入によって段階的に変わる」というポイントが自然と頭に入りました。何度も教科書や問題集で同じ用語を目にすることで、自然と「知っている」と感じられるようになり、記憶への自信がつきました。

ポイント:
税法や会計は繰り返し触れることが重要です。細かいところにこだわりすぎず、まずは見覚えをつけていきましょう。


3. 記憶を引き出す(リコール)

次のステップは「リコール」、つまり「記憶を呼び出す」練習です。ただ読んで覚えるだけでは、実際の試験や業務で必要な情報を思い出せないことがあります。そこで、自分で問題を作ったり、他人に説明することで記憶を引き出す訓練をしました。

体験談:
ある日、友人に「所得税の仕組みを3分で説明してみて」と頼まれました。いざ説明しようとすると、頭の中が真っ白に。でも、この経験を繰り返すうちに、記憶の引き出しがスムーズに開くようになりました。また、問題集を解く際も、「これはこの条文の内容だ」と思い出しながら解く練習を重ねることで、自分の記憶に自信を持てるようになりました。

ポイント:
記憶は「呼び出して使う」ことで強化されます。問題集を解いたり、他人に説明するなど、アウトプットの練習を意識しましょう。


4. 自動化する(オートマティック)

最終目標は「オートマティック」、つまり自動化です。これまで意識的に思い出していた記憶が、自然と使える状態になるまで反復を重ねる段階です。特に仕訳問題や計算は、考えなくても手が動く状態を目指しました。

体験談:
仕訳の練習では、最初は時間がかかっていたものの、毎日10問ずつ解き続けるうちに、どんなパターンにも対応できるようになりました。そして、試験本番では、仕訳問題が出るとほぼ無意識に正しい解答が書けるように!これは反復練習の成果だと実感しました。

ポイント:
自動化は、時間をかけて少しずつ実現するものです。小さな練習を積み重ねることで、大きな成果が得られます。


メタ認知で学習を最適化する

これら4つのステップを進める中で大事なのが「メタ認知」です。自分が今どの段階にいるのかを冷静に見つめ、「まだ馴染みが足りない」「リコール練習をもっと増やすべきだ」など、学習計画を調整していくことが成功への近道です。勉強がうまくいかないときも、振り返って改善することでスムーズに前進できます。


ステップバイステップで

会計や税務の勉強を効率的に進めるには、「馴染みを作る」「認識を繰り返す」「記憶を引き出す」「自動化する」という4つのステップを踏むことが大切です。そして、これを支える「メタ認知」を活用することで、自分の学びを管理し、成長を実感できます。

記憶を味方にして、会計や税務の学習をもっと楽しく、充実したものにしていきましょう!

いいなと思ったら応援しよう!