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税理士試験理論暗記攻略法 準備編(第2回)
理論暗記の準備と勘違いを避けるポイント
準備すべき重要なアイテム
理論暗記を効率的に進めるために、準備段階で忘れてはならない重要なアイテムを紹介するのを忘れていました。それは、百均などで手に入る カウンター です。このカウンターを使用することで、暗記の回数を正確にカウントしながら学習を進めることができます。
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理論暗記は単なる一度の暗記ではなく、何度も繰り返すことが重要です。カウンターを活用することで、「何回暗唱したのか」「どの程度繰り返しているのか」を明確に把握でき、モチベーション維持にもつながります。
理論問題に対する誤解
「理論問題」と聞くと、多くの人は論文を書くような自由記述をイメージしがちです。 例えば、「この問題について私はこう思う」といった個人的な意見を述べることが求められると考える人もいるでしょう。しかし、実際にはこれは全くの誤解です。
税理士試験の理論問題で問われているのは、「税法でどのように定められているか」ということであり、受験生の個人的な考えは一切関係ありません。問われている内容に対して的外れな回答をしてしまうと、当然ながら減点されることになります。
また、「理論問題」という呼び方から、「税法の理論を研究する」ものと誤解する人もいます。しかし、これも違います。税法の規定そのものを正確に答えることが求められるのであり、理論を深く考察することではありません。
ベテラン受験生が陥りがちな落とし穴
特にベテラン受験生に多いのが、「理論暗記を避けるために通達や判例を調べる」という行動です。
一見すると、通達や判例を調べることは有意義に思えるかもしれません。しかし、試験において求められているのは 「理論テキストに書かれている内容を一字一句正確に暗記すること」 です。通達や判例を調べることは、暗記という辛い作業から逃げるための「代償行動」となり、本来やるべき暗記作業が後回しになってしまいます。
もちろん、税法の研究や実務においては通達や判例を深く学ぶことは重要です。しかし、試験に合格するためには、 余計なことをせずに理論テキストを丸暗記することが最も効果的 なのです。
結論:理論テキストを一字一句暗記せよ
最終的に、理論暗記の本質はシンプルです。
「理論テキストに書かれていることが、そのまま税法の問題に対する答えである。」
だからこそ、余計なことを考えず、 理論テキストを一言一句暗記することに徹すること が、合格への最短ルートです。
暗記作業は単調で辛いものですが、カウンターを使って回数を数えながら、地道に繰り返しましょう。そうすれば、確実に成果が現れます。