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税理士試験の理論暗記攻略法 準備編(第1回)
最大の難関が理論の暗記
税理士試験の勉強において、多くの受験生が最初にぶつかる壁が「理論暗記」です。計算問題は得意だけど、理論はうろ覚え・・・そんな状況では合格は難しくなります。特に税法科目では、法律用語を一言一句正確に覚え、解答用紙に書けるレベルに達することが求められます。この理論暗記の重要性を理解しつつも、なかなか克服できない受験生が多いのが現実です。
私自身、税理士試験の勉強を進める中で、簿記論よりも先に法人税、所得税、消費税の順に合格しました。これは、私が理論暗記を得意としていたからこそ可能だったのだと思います。そこで、本ブログでは、私の経験をもとに理論暗記のノウハウを数回に分けてお伝えしていきます。受験生の皆様が少しでも効率的に学習を進められるよう、参考になれば幸いです。
理論暗記の重要性
理論暗記は単なる丸暗記ではなく、正確な理解と表現力を求められるものです。特に税法は法律であり、文言が厳密に決められています。そのため、少しの言い換えや曖昧な表現が命取りになります。試験本番で確実に得点するためには、完全に暗記し、書けるようにしておく必要があります。
次回からは、具体的な理論暗記の方法や、どのようにすれば効率よく記憶できるのかについて詳しく解説していきます。理論暗記に悩む方は、ぜひ参考にしてみてください。
まず準備すべき道具
理論暗記を進める上で、事前に準備しておくべき道具があります。
理論テキスト(予備校で配布されるもの)
予備校の基本テキスト以外に、範囲を広げないことが重要です。受験生の中には不安になって応用テキストや市販の雑誌の内容を覚えようとする人もいますが、ただでさえ暗記内容が多いのに、その量を増やすことはダメです。フリクションのボールペンとマーカー(書いたり消したりします)
こすれば消えるやつですね。通常は、重要と思われるところにマークとかしますが、私の場合は覚えていない部分にマークをして、覚えたら消していきます。ICレコーダー(スマホではなく、専用の録音機を使用すること)
スマホは専用機のICレコーダーの性能には及びません。
私の場合は、これに専用のマイクとイヤホンを用意しました。ノートまたは表計算ソフト(理論暗記の進捗を記録するため)
エクセルなどが得意な人は、それでやっても良いですが、手書きでも十分役立ちます。どの理論をいつ覚えたか、いつ、何回復習したかなどを記録していきます。
これらの道具を揃えることで、より効率的に暗記を進めることができます。次回は具体的な暗記方法について詳しく解説していきます。