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【蒼のピアニスト】 レビュー

概要

◾︎タイトル

蒼のピアニスト

◾︎あらすじ

主人公のジホが異母兄弟のイナや継母ヨンランの嫉妬に直面しながらも波乱万丈に生きていく姿を描いたラブロマンス。

◾︎話数

全30話(土 / 日 配信)

◾︎キャスト

チュジフン / チチャンウク  / チェシラ / チンセヨン  他


予告映像


見終えた率直な感想

今回この作品を見るきっかけになったのは昨年の12月25日にチ・チャンウクさんのファンミーティングに行ったことでした。

彼のファンミーティングには何度か足を運んでいますが、余韻に浸って今までに出演作で見た事のない作品を見たいと思い、前々からあらすじの内容で気になっていた【蒼のピアニスト】を開封しました。

幼少期から描かれる本作は愛と憎しみの2つの感情から登場人物が様々な行動を引き起こし展開されますが、人間関係のドロドロ加減に、THE昔懐かしい韓ドラといった印象を受けました。

実はこのドラマではじめてチュ・ジフンさんのお芝居を拝見しましたが、彼の演技にも虜になり、出演作を見てみたい気持ちが増しました。

正直、30話は少し長く感じてしまった部分もありましたが、起承転結(特に転)が"こうなるのか!!"という驚きの連続もあり、最終回の展開を知らずに見るとより引き込まれるものがありました。


人物相関図


私的 本作の見どころ

ここからは私がこの作品に対して感じた見所をいくつかあげてみたいと思います。
※できるだけネタバレ無しで書いていきます。

①見逃せない幼少期時代

1つ目は間違いなく、幼少期の時代からこの物語が始まるところにあると思います。

この話は2つの視点から描かれているのでは無いでしょうか。

1点目は異母兄弟であるジホとイナ、そしてイナの母という3人の物語。
2点目は異母兄弟であるジホとイナ、そして2人の初恋であるダミという3人の物語。

もちろん、その他の登場人物も沢山いて、それぞれのキャラクターの生き様が表現されていくものの、この2つの視点こそが作品のキーポイントであると見ながら感じました。

そして、その関係性が幼少期時代から既に分かりやすく、丁寧に展開されていくのです。

最初のうちは早くチ・チャンウクさんが見たい気持ちでウズウズしていた部分もありましたが(笑)、ジホとイナ、ダミを演じる子役の3人の演技力に圧倒され、気づけばこの時代の世界観にも強く入り込んでいました。


②三角関係のラブロマンス

3人が成長していくと、幼少期に想っていた初恋から大人として抱く恋心に変化していきます。

ジホ(チュ・ジフン)とダミ(チン・セヨン)は幼少期からお互いを想っていた仲で、そのダミに恋心を持っているイナ(チ・チャンウク)が彼らの関係性に嫉妬する三角関係が描かれますが、境遇としてはジホを応援したいけれど、チャンウクさんが好きな私としてはイナを応援したくなり…と葛藤をしながら視聴していました。(笑)

全体的に重くて暗い描写の多い作品だったため、この三角関係を一言で表すと"切ない恋愛"という感じでしたが、胸きゅんもあり、物語では必要な一要素になっていたと思います。


③イナの母、ヨンランの存在感

彼女がこのストーリーで最も重要とも言えるほどの存在感を示していたことは間違いないでしょう。

自分の息子(イナ)よりも優れた才能を持っていたジホに嫉妬した彼女は、憎しみの気持ちからジホへ沢山の嫌がらせをしていきます。

そんな彼女に振り回されていく登場人物たちが、どんな境遇に陥り、そこから這い上がっていこうとするかは少し爽快な復讐劇といった雰囲気も持ち合わせているように感じました。

ヨンランを演じたチェ・シラさんが本当に嫌な母親に見えてしまうくらいの圧倒される演技で、この物語の象徴とも言えるキャラクターであったと思いました。


以前、韓国ドラマの情報やあらすじ等が掲載されている雑誌で見かけた時から本作のあらすじに惚れていたのでようやく作品を視聴し、完走できて今は達成感で満たされています。

個人的に、最終回ラストシーンのチ・チャンウクさんの表情演技があまりにも素晴らしくて感動しました。
最後にたどり着いてその物語の全貌が分かってこそ、その素晴らしさに気づくことができると思うので、是非本作を多くの方に見てほしいと書きながら感じています。

私はこういう余韻に浸る作品が大好きなので、また同系統の作品を見つけて視聴してみたいと思います。

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