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【白雪姫には死を BLACK OUT】レビュー

概要

◾︎タイトル

白雪姫には死を BLACK OUT

◾︎あらすじ

ある事件の犯人として仕立てあげられた主人公が出所した後に真実に迫っていくミステリードラマ。

◾︎話数

全14話(金 /土 配信)

◾︎キャスト

ピョンヨハン / コジュン / コボギョル / キムボラ / ペジョンオク / クォンヘヒョ / チョジェユン 他


予告映像


OP映像

何度観ても世界観に入り込める、重くて暗いこのオープニング映像はとても癖になります。



レビュー

(※ここからはネタバレもありますので、ご了承ください。)

この作品はたまたまミステリー作品面白そう!といった軽い気持ちで視聴開始したものの、先々気になる&ツッコミどころ満載の展開にハマりこんでしまい、同時配信より少し遅れてからイッキ見してしまったドラマでした。
(最終回前日に13話まで見終えたのはなかなかのナイススケジュール)


豪華なキャスト陣

この作品は主人公を演じるピョンヨハンはじめ、演技派俳優が多い印象で韓ドラが好きな人ならば一度は"あのドラマで見た!"となる豪華なキャスト陣が揃っています。

キャストが多いと誰がどの人で…というのがごっちゃになりがちな時が多いのですが、この作品は不思議とスッと入ってきて見やすかった印象を受けました。
そのくらい、演者=その人 と見えていたのです。

主要キャスト陣👇🏻


敵か味方か…

本作に登場する、主人公を取り巻くキャラクターたちは彼の敵と味方どちらなのか。それがドラマが進んでいくにつれ見えてくるのが視聴者にハラハラドキドキ感を与えて、ハマりこませる演出だと感じました。

1話の時点では見えていなかった真実が回を重ねるにつれて次々と明らかになり、その驚きの連続こそが"この作品が面白い"と思わせてくれるポイントになっていました。

このキャラクターはどっちなのか、最終回が終わるまで何かどんでん返しがあるのではないか、と様々な考察を膨らませてしまうような没入する世界観でした。

私の中でイチオシのキャラクターはスオ(&ゴノ)でした。彼が描く絵には何かヒントが隠されていて、ジョンウが真実に迫っていく鍵になったのが衝撃だったのと同時に、1人2役の演技力に大いに圧倒されました。

ハイライト映像👇🏻


人間のリアルな生き様

このドラマでは人間の生き方がリアルに描かれていました。
リアルというのは例えば欲望や憎悪、歪んだ愛など。

人間関係の複雑さや人間不信に陥る怖さも感じ、頼りにしていて愛していたはずの人達にこんな形で裏切られたら、どんなに苦しいかと辛い気持ちにもなりました

正直見ている途中は気になる展開に面白さを感じる反面、主人公の気持ちに寄り添えば寄り添うほどかなり苦しかったし、もし自分だったらと考えるととても生きていられないだろうなと毎日何事もなく普通に生きている幸せを身に染みて感じた心地でした。
(母親が信じてくれないほど辛いことはないですよ……)

ただ自分のことを守ろうとしてくれる人もいて、助けの手を差し伸べてくれる人もいて。
片手で数えられるくらいだとしてそういう人達がいることで救われる世界もあるものだなと感じました。
失った10年はあまりにも辛いものだけれど、また新たな人生を歩もうとする主人公の心に何だか勇気をもらう心地でした。

彼がたどり着く真実とは…👇🏻


私が特に衝撃を受けたのは14話の終わりの方の、友人たちと皆でサイクリングがてら遊びに行っていたシーン。
ここでビョンムとミンスが"スオは連れてこなくて良かった"と言うのです。
それに対して、"そんなこと言うな"と諭すジョンウとその言葉によって何かを感じ取ったような2人。

短く些細な場面ではありましたが、ここに彼らの人間性が現れていたように見えたのです。
この細かい演出によって、"彼らならこういうことをやりうるんじゃないか"と今まで起きていた一連の物語の前兆を感じさせられたような気分でした。


今回たまたま見ようと思って見始めたはずが、こんなにも面白くて素敵なミステリー作品に出会えるなんて、やっぱり韓ドラって見れば見るほど良い出会いがあるなと感じさせられる瞬間でした。

どうか、ジョンウの余生が素敵なものでありますように…!!!と最後のシーンを思い出しながら余韻に浸り続けます。




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