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【不滅の恋人】レビュー

概要

◾︎タイトル

不滅の恋人

◾︎あらすじ

朝鮮王朝時代を舞台に、王位と1人の女性を巡る兄弟の対立を描いた歴史ロマンス。

◾︎話数

全20話(土 / 日 配信)

◾︎キャスト

ユンシユン / チンセヨン / チュサンウク 他


予告映像


見終えた率直な感想


1つ前にユン・シユンさん主演の作品を見てから次も彼の作品を見たいと思い、今回選ばせていただいたのが【不滅の恋人】という作品でした。

私は切ないラブロマンスが好きなので時代劇とは言え、まさに私が今求めていたジャンルだと思い視聴を始めました。

兄弟が権力と恋愛において対立を見せ、憎しみあっていく何とも辛くて悲しい話ではありますが、この時代だからこその重みを表現した、とても見応えのある作品でした。

最後の方はほんの少し長く退屈に感じてしまった部分もあったのですが、ユン・シユンさんとチン・セヨンちゃんどちらもが好きな私にとっては満足感の高いドラマに出会えた気持ちでした。


本作の見どころ


ここからは私の主観で見どころをあげていきます。

①1話冒頭の印象的なシーン

本作は1話の初めが時系列順で描かれるのではなく、中盤のシーンから始まったのがとても印象的でした。
(その後子役時代に戻り、時系列で進みます。)

私は大体作品を開封する前に一度は予告映像を見てから視聴開始するのですが、予告では爽やかに見えていたフィ(演:ユン・シユン)と彼らの部下の変わり果てた姿にとても衝撃を受けました。

と同時に、どういう背景で彼らが王族らしい清潔で爽やかな印象からこんなにも貧しい外見と雰囲気に変わってしまったのか、初めから強く引き込まれたドラマでした。



②子役時代から感じられる兄弟の差

青年時代からは少し遡り、子役時代で既に彼らの性格の差がよく現れていて、演技していた子役の凄さを感じる部分でもありました。

その中でも怒りっぽい性格によって誤って仕えていた女の子の命を奪ってしまった兄ガンと、その現場を偶然見かけてしまった弟フィの関係性が描かれる場面がとても記憶に残りました。

この時兄ガンは自身の過ちを認めず、強がって何も無かったように生きていくのですが、その彼が成長していくとどんな大人になるか、想像できることでしょう。




彼らが成長して大人になると、フィとカン(演:チュ・サンウク)の間で権力と1人の女性を巡った争いが繰り広げられることになります。

文学にも長けていて爽やかなフィを演じたユン・シユンさんと、フィの才能や想い人の存在を妬み、権力の力で彼らを潰そうとするガンを演じたチュ・サンウクさんのそれぞれが本当にそういう人に見えてしまうほどとてもハマり役で、適役だと感じました。

チュ・サンウクさんの強がっていても実は弱くて、孤独な王の役がとても上手くて……素晴らしかった。


③兄弟から愛される強いヒロイン ジャヒョン

そんな彼らの対立に巻き込まれる、フィの想い人ジャヒョン(演:チン・セヨン)は、自身の芯となるものを持っていて強さを感じる女性像で、同じ女性として見た時に憧れる存在だったように思います。

特に私が彼女の強さを感じたのは、兄ガンの接触から距離を置くため、離れるために自らの命を投げ捨てようと海に飛び込んだところでした。

彼女は"フィが私を助けてくれる"という絶対的信頼のもとでこの行動を起こすのですが、命を投げ出してでも愛する人と一緒になりたいという心の強さを感じる、感動的な場面でした。




最後まで見終えてから"権力を持つとは何なのか"を強く感じさせられるドラマだったように感じました。
強くあることが彼ら(特に兄)の人生にとって不可欠だったのか、その生き方しか選ばざるを得なかったのかを余韻に浸りながら考えてしまう、そんな心地でした。

大筋は兄弟間で憎しみ合う切なくて苦しい物語ではありましたが、沢山ではなくても笑える箇所もあり、胸きゅんも沢山あり、何よりユン・シユンさんの爽やかさとチン・セヨンちゃんの可愛らしさに癒された作品で、私の中ではかなり記憶に残る作品となりました。

OSTは曲数は多くないものの、このドラマの世界観に強く引き込まれ、本作を見ている間度々リピートして、その話の中に入り込んでしまうような魅力がありました。

時代劇の中で切ないラブロマンスだけでなく復讐要素も感じたい、という方にはぜひオススメしたい作品です。

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