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美術館おさめ

森美術館で開催中の「カタストロフと美術のちから展」へ。
今年最後の美術館。

この展示、かなりよかった!
一つひとつちゃんと見てたら2時間あっても足りないくらい。

「カタストロフ」が「大惨事」という意味をもつ通り、大惨事のを目の前にしたときに制作されたさまざまな作品が展示されている。

まず印象に残っているのは、パレスチナ出身ハレド・ホウラニさんの「パレスチナのピカソ」という映像作品。
パレスチナでピカソの作品を展示することの困難さを映し出すことで、
その地域の危険さや住民の置かれている状況がよくわかる。

困難を乗り越えて実現させた人々が「前にピカソの作品を見たとき、パレスチナも絵を見に来る場所にできるのではないかと思った。」というようなことを笑顔で語っている様子を見て、行動力が全てだと思った。

もうひとつは、ポーランド出身のミロスワフ・バウカさんの「石鹸の通路」。
第二次世界大戦時にホロコーストによってユダヤ人の多くが犠牲になったポーランドの出身であるバウカさんにとって、石鹸は重要な意味をもつ。

それは、石鹸は彼らにとって新生児と死者に用いられる、生と死を象徴するものだからだそう。
ガス室に送り込まれるときにユダヤ人は石鹸を手渡されたというのがキャプションに書いてあった。怖すぎる。

ちなみに、表紙写真はオノ・ヨーコさんの作品で、未来に向けて希望や愛の詰まった言葉をわたしたちが書いていく作品なんだけど、書いてることが外れすぎている人が多くてちょっと残念だった。

今回の展示、作品も良かったし森美術館の館長の南條史生さんの言葉とか、セクションの冒頭にある言葉もすごく好きだった。

最後にすきだったところ貼っておく。


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