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藤島健二郎プロ A1昇級おめでとう!

1月11日(火)、日本プロ麻雀連盟の藤島健二郎プロが一井慎也プロとともにA1リーグへの昇級を決めた。プロ入り21年目で次年度からトップリーグ鳳凰戦A1リーグに初挑戦することになる。

自分と藤島プロとの出会いは遠くさかのぼって3年前。名古屋GPCでのゲスト大会に参加したところから(偶然だがそれがバスローブデビューでもあったらしい)。その後、静岡リーグ(連盟プロアマ)に参加していろいろお話するようになった。「鳳凰位を獲るためならいろいろ犠牲にしてもかまわない」という熱い気持ちを持ったプロ雀士なのです。5年間にわたって「鬼の棲家」であるBリーグで戦い続けた苦労人でもあります。ただのおちゃらけバスローブ芸人ではないのだ!

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最終節が始まる前はこんなポイント状況。黄色い選手が今日の対戦相手で、連盟のリーグ戦で年度最後の対戦となります。規定により昇級をかけた上位選手の直接対決で連盟は1年の対局を締めくくります。

お

直接のライバル石渡プロとの49.5ポイント差は「相手がどうあれ浮き近辺にいればほぼ昇級」と見える。危険なのは石渡プロが極端に浮いてしまったケースだが、それでも自分が浮いていればかなり安泰のポイント差。

ただ、開局早々藤島プロは普段通り積極的に動いていく。髙橋プロに8,000放銃からの7,700アガり返しなど、かなりアグレッシブ。そういう感じですか。北岡静一@天牌みたいなことですか。

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2回戦。少し開いて60.6ポイント差の直対相手・石渡プロが56,500点の点棒を集めるも自分も40,400点と浮いてのオーラス。この段階ではそれほど差は詰まらない(このままなら40.5ポイント差で最後2半荘に突入)。藤島プロはタンヤオ三色(嵌4s待ち)聴牌からのドラ引きで三色崩れ聴牌維持。

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そこで石渡プロの以下の立直が入る。こちらは234の三色。

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三色でないなら聴牌崩すかな、と思わせての石渡プロの立直に初牌の南、ドラと連続プッシュ。これは解説・佐々木鳳凰も実況・小笠原プロも驚愕。海底で通ってない5sを持ってきて、最後は石渡プロが立直前に打っている6sのスジ3sで満貫放銃。現物はたくさんあったし、親の一井プロはほぼオリていて流局すればこの半荘は終了となる公算大。

あああ

実際、藤島プロはリーグ戦で常にこれくらいは押していたし、満貫を打っても浮きはキープできる。でも「浮いていれば21年間熱望していた昇級」が見えているところでこの闘牌。でも、見合わないからこそ、A1リーグ・その先のステージへの熱い気持ちを感じることができる戦いぶりだった。「見合う見合わないで戦えるステージではない」という思いか。1年間リーグ戦を見続けて最高の1局。何度見ても気持ちが込み上げてきます。そして4回戦。南場の親番で細かくアガって粘る石渡プロを嶺上6s自摸で振り切ってのウイニングラン。

ああs

ホントによかったね。カッコよかったです。あんな打牌ができる選手になりたい、と思いました。

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