7月〜9月の草々予定:暮らしのこもの展、磁器展、土鍋の販売会をやります。きてね。
梅雨ですね。なんだかこうもジメジメな陽気が続くといまいち調子があがりません。しかも年々気候やら低気圧やらに身体がダメージを受けている気がします。嗚呼、これもまた歳かな。悔しいけれど。
最近私は、けっこうボーッとしています。
本を読んだり、家のことをしながらゆっくり生きています。予定も詰め込みすぎないで、なるべくその日に思いついたことをやるようにしています。
先日完熟梅を手に入れたので、梅干しと梅酒と梅シロップを仕込みました。無心に梅のへたをとる作業が好き。ほのかな香りが最高の癒しで、色が変わったりしわしわになったりと少しずつ変わる梅の様子もまた観察しがいがあります。たっぷり仕込んだのでこれでまた今年の夏もがんばれそうです。うっふっふ。
さて、下半期の草々は畑中篤さんの個展が終わって一区切り。
7月〜は「メインテーブルイベント」として毎月小さな企画を催しながら年末までたのしく駆け抜けていこうと思います。
まずは7月、8月の営業日をお知らせします。
★マーク 11:00-16:00で営業します。
…が、たまに変更することあります。
とくに真夏は昼間が暑すぎたら夜営業も考えています。またエックスやインスタグラムでお知らせするので、ご確認ください。とくに遠方から来る方などで心配な方はメールいただけますと確実です。
sousou.nara0408@gmail.com
「メインテーブルイベント」ということばを初めて聞いた方もいると思うので補足すると、草々のメインテーブルに作品を並べる、いわばミニ個展のようなものです。
「個展」は一人の陶芸家さんにスポットを当てる大きなイベントで、お店のほぼ全面を陶芸家さんの作品(だいたい200個以上)が並びますが、「メインテーブルイベント」はその半分以下の作品数が並びます。期間中は常設展示もたっぷり見れるので、色々見たい人にはうれしい展示形式なのではないかなぁと思って去年からやりはじめました。
しかし、企画によっては個展並みの数になることもあるので(ガラスのときは200個近くきましたし、7月の企画もけっこうな数がきています!)、「個展」と「メインテーブルイベント」の境目が曖昧になっているのが現状。よくお客さんに「なにが違うんですか?」と聞かれてしどろもどろします。
まぁ、たのしければどちらでもいいですよね。
ということで、7月からのメインテーブルイベント予定をお知らせしますね。
7/4〜7/20は「暮らしのこもの展」を開催します。
7/4(木)〜7/20(土)に草々のメインテーブルで「暮らしのこもの展」を開催します。
すてきな作品を届けてくれるのはこの方たちです。
Babさん(陶器ピアスとイヤリング)
nokkonicoさん(刺繍アクセサリー)
七木さん(木のトレーやおぼん、カトラリーなど)
草々はオープン以来ずっと「うつわ屋さん」として陶磁器メインでやってきましたが、いつか暮らしまわりのものも届けていけたらいいなぁ…と思っていました。実は、「暮らしとうつわのお店」という名前にしたのも、その意味が込められています。
そしてこのタイミングで、梅雨のジメジメどんよりする時期に、すてきな仲間たちと作品が集って開催する運びとなりました。やったー!
Babさんは東京在住の西潟靖子(にしがたやすこ)さんが制作しています。
陶芸のほか、革や帆布で制作もする多彩な方で、「自分が欲しいものをつくる」を大切にものづくりをしています。
今回の展示では昨年よりパワーアップした数で、新作も含めてすてきな陶器ピアスとイヤリングを届けてくれました。
もう並べながら大コーフン。相変わらず私がほしいものばかりです。
Babさんのアクセサリーは、日本やヨーロッパのアンティークボタンをモチーフに制作しています。シンプルで品があって軽くて爽やか。空気のような存在感でつけれるので、私はほぼ年中Babさんのピアスをつけています。
ちなみにBabさんという名前は、陶芸窯の先生が童顔だということで付けたのだそう。なるほどですね、バブバブ👶
今年もプレゼントにも最適なビーカーもおつけしますし、さらに、長く使ってほしいという気持ちから、この期間は昨年買ったアクセサリーのメンテナンスも受け付けることにしました。接着が取れてしまった、イヤリングのキャッチが取れてしまったなど修理が必要なものありましたらぜひお持ちくださいね。超不器用な私が(大丈夫なのか)一生懸命お直しします。
nokkonicoさんは、奈良在住のななさんが制作しています。
昨年秋にも草々のイベントに出店してくれましたが、もともとは草々によくきてくれるお客さんでした。初めて会ったときからほがらかでやさしい雰囲気のお人柄、それはまさに作品そのもの。一つひとつ丁寧に紡がれた刺繍のアクセサリーからは、その心がじんわりと伝わってくるようです。
ななさんが刺繍をはじめたのは約7年前、きっかけはおばあさんの作品でした。
おばあさんはデリカビーズ織りが好きで趣味でよくお花の作品をつくっていたのだそう。ある日ななさんはそれを見つけてから、自分でもつくりたくなって手を動かしはじめました。自分の直感で、不規則で決まりのないものをつくりあげていく。ジグソーパズルのようにカチッとはまったときに小さな世界ができあがる。黙々とやるなかに広がるたのしみやよろこび。それをさらに届けていきたいと、nokkonicoというブランドをはじめたのだそうです。いやー、すてきですねぇ。
刺繍やビーズって、幼い頃によくやっていました。
刺繍で小物をつくったりビーズでブレスレットやネックレスをつくったり。途中でバラバラーっと崩れて泣いたりしながら、完成したときのときめきは今でも忘れられません。「おしゃれするたのしみ」を初めて意識したときの瑞々しい感覚。ななさんの作品たちをみているとそんなことを思い出すなぁと思うのです。
ぜひ鏡に合わせてキャッキャしてみてくださいね。
七木さんは、大和郡山市在住の今池七重(いまいけななえ)さんが制作しています。
七木さんの作品は、実は草々に並ぶのははじめて。付き合いは長くて、私が奈良に移住してきたばかりのころ奈良新聞の記事でインタビューさせてもらったことをきっかけに七木さんの作品に出会いました。
2020年に書いたインタビュー記事、よかったら読んでみてください↓
実は私も久しぶりに読み直してみて、宝箱のお話がすてきすぎて泣けてきます…。
このインタビューでも写真が出ていますが、七木さんの工房へ行くたびに木材の量や大きさ、機械の数々に驚きます。小物だけではなくて、イスや机などの家具もやっている。その幅広さや、丁寧に仕上げられた作品の一つひとつにため息が出ます。
そうして我が家でもイスやトレーや天板、カトラリーを愛用していますが、どれも柔らかい雰囲気なのに芯がある。木の素材を生かしながら長く使える安心感もある。これもまた、ななえさんのお人柄が滲み出ているような作品たちだなぁと使うたびに思います。
そもそも「木」って陶磁器とは違う魅力があるなぁと思います。
一番大きいのは割れないこと。落としても転がしても割れませんし、時間が経つと反ったりするので、やはり生きものなのだなぁとも思います。また木の種類によって変わる木目のうつくしさや使っていくと経年していく過程もまたおもしろくて、愛着が増していきます。
当日は、お盆、トレー、花入れ、ランプシェード、コースター、豆皿、カトラリーなどが並びます。さらに「こもの展」といいながら椅子など「おおもの」も並ぶ予定です。こものだけじゃないんかい、と突っ込みながらぜひたのしくご覧ください。
はぁ...みんなすてきなものばかり。
これでいやな梅雨も乗り越えられちゃいますね。また少しずつインスタグラムなどで紹介していきますので、ぜひたのしみにお待ちくださいませ。
さらに!7/12(金)は60珈琲さんが来てくれますし、とことこさんもまたまたドーナッツ(しかもクリーム入りだという噂)を届けてくれます。合わせて、画家でデザイナーの溝端ことみさんによるミニちくちくワークショップも開催予定。
すてきな暮らしを彩る作品やおいしいもの、ぜひゆっくりと存分に味わっていただけるとうれしいです。
もちろん、常設のうつわたちもたっぷり見ていただけますよ。
8/1〜8/24は「砂田政美・平澤春美 磁器展」を開催します。
暑い暑い夏には、涼しげな磁器展を開催します。
まずは、昨年個展してくださった山梨県で作陶する陶芸家・砂田政美さん。
今年もすてきなうつわたちをたくさん届けてくれるそうで、リクエストの多かった蕎麦ちょこも送るよ!といってくれました。
砂田さん、先日一緒に長野県の松本へ行きましたが、相変わらずとってもいい方で私は感動しっぱなしでした。色々お店巡りをしてお茶をしながらたくさん話をしたのですが、いつもたくさんの気づきをくれる。こんな陶芸家さん滅多にいないんじゃないか、というくらい、懐の広い広いお方です。
草々はオープン以来ずっと砂田さんのうつわを置かせてもらっていますが、砂田さんのうつわを届けることができることを誇りに思っています。
使い勝手がよくて、丈夫で、たのしさも溢れている。砂田さんのうつわは我が家でもいつも引っ張りだこになります。まだ使ったことないよという方は、ぜひ一度使ってみてほしいと思います。一生ものってこういうことか!と確信すること、間違いなしですから。はぁ、私は砂田さんみたいな歳の取り方をしたいなといつも思います…。使うたび会うたびにファンになってしまうのですから、ヤヴァイです。ぜひご期待ください。
そして、岩手県の陶芸家・平澤春美さんからもうつわが届きます。
私は平澤さんの磁器の雰囲気が好きで、はじめてこのうつわに出会ったとき、きゅんとときめいてしまいました。
さりげなくほどこされた絵付の雰囲気からは、やさしさと懐かしさを感じてホッとする、というか。
平澤さんは、大学で陶芸科を専攻したのち、陶芸家・望月集さんに弟子入り。そして、2010年に岩手県花巻市に築窯し、作陶しています。
今回の展示では、磁器だけではなく陶器もやってきますが、平澤さんの磁器は柔らかく、陶器は力強い。雰囲気が違うので、よく「夫婦でつくっているのか?」と勘違いされることもあるのだそうです。一時期は、磁器と陶器、どちらの方向性でいこうか迷った時期もあったそうなのですが、いまはどちらもつくる陶芸家として、ものをつくれるよろこびを感じながら作陶していると話してくれました。
東北で発掘された土器の修復にも携っていた経験があるのだそうで、彼女が見てきたもの、触れてきたものの集積がこのうつわたちには詰まっているようです。ぜひ砂田さんのうつわとともにたのしんでくださいね。
9月は土楽の土鍋展、ほか単発の企画も予定しています。
昨年もやりましたが、今年も9月に土楽の土鍋がやってきます。
また「販売会」というかたちで、お一人おひとりとじっくり話をしながら、届けていきたいと思います。また、昨年から土鍋を使っている方で、こんなのつくったよ!おいしかったよ!こんなことに困ってる…などのコメントや相談も大歓迎です。「販売会」は「相談会」でもありますので、ぜひこの機会に色々お話しにきてください。
みんなで情報交換しながら、たのしい土鍋ライフを送りましょう。
(土楽の工房の様子はまたnoteに書きますね)
ハァハァ…
また前半で勢いよく書きすぎてしまい、息切れしてきました。
いつもこうなるの、そろそろどうにかしたいものです。これもまた歳かな。
このほかにも短髪の、じゃなかった、単発のイベントも予定しています。
いまのところ予定しているのは、7/28(土)7/29(日)に法隆寺のつぼみさんへ出張して、子ども向けのイベントに参加することや、
8月の末あたりに今年も「夕涼み会」をやろうと思っています。
ざっくりですが、またどこかでお知らせしますね。
梅雨があけたら暑い暑い奈良の夏がやってきますが、一緒にたのしみながら乗り切りましょう。心よりお待ちしています。
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うつわと暮らしのお店「草々」
住所:〒630-0101 奈良県生駒市高山町7782-3
営業日:木・金・土 11:00-16:00
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