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9/5(木)-9/28(土)、草々のメインテーブルで『圡楽の土鍋 販売会』を開催します。
今年も9/5(木)-9/28(土)の日程で、草々のメインテーブルで『圡楽の土鍋 販売会』を開催します。
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三重県は伊賀の丸柱において江戸時代より続く窯元『圡楽(どらく)』。
現在は、福森道歩さんが八代目当主を務めています。
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先日、圡楽の工房へ行ってきましたが、やっぱりこの場所の空気はすごいなぁと奈良に帰ってきてからも余韻に浸っています。豊かな自然のなかで、なにかこう、ピリッとした空気を感じるのです。長く積み上げてきたものの質量が迫ってくるような雰囲気で。
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職人さんたちが忙しく動き回る様子を見学させてもらいながら、今年も普段私が超愛用していて間違いない土鍋を厳選してセレクトさせてもらいました。定番の土鍋(片手鍋2種類+口付黒鍋+刷毛目口付+織部釜)がやってきますよ。去年より種類も増やしました。
さらに、今年は福森道歩さんの麦わら手飯碗もやってきますし、数量限定で奈良の農家さんがつくった新米も販売する予定です。
ひゃー、たのしみすぎますね。
※今年の新米は数が限られているため、店頭で一般販売することが難しくなりました。いつかまた、できたらいいなと思います。期待していただいた方、申し訳ありません。
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土鍋といえば、「冬に鍋をする」イメージが強くて、それ以外は押し入れにしまったままという人が多いと思いますが…
ええい、それだけで使うのはもったいない。もったいなさすぎます。
焼く、炒める、蒸す、オーブンで焼く…
土鍋ひとつで調理で必要な工程がほぼすべてできてしまう。だから1年中365日使えるんです。
しかも、ゆっくり火が通るから食材の良さを最大限に引き出してくれる。
多少重くてもなんのその。
それ以上の、料理をすることと食べることのよろこびが詰まっているのです。
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『圡楽の土鍋 販売会』は昨年、草々で初めてやったのですが、私が予想していた以上にみなさんの土鍋への興味関心が強くてびっくりでした。
「使ってみたかったけど使いこなせる自信がない…」という方がたくさん来てくださり、私が普段愛用している土鍋を並べて、特徴から使い方までじっくり説明しました。一人につき30分くらいはじっくりお話していたと思います。
みなさん、前のめりに目を輝かせて(私にはそう見えた)聞いてくださる方がほんとうに多くて、土鍋の話から色んな方向へ話が広がって、私も毎日お店に立つのがたのしい時間でした。
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圡楽の土鍋は扱い方に少しだけクセがあります。
一番大きいところでいうと、土鍋には必ず「ひび」が入るということです
土鍋で使っている伊賀の粘土は、目が粗く、空気を多く含んでいるため、土鍋の素地には、たくさんの気泡が存在しています。気泡、素地、釉薬がかかっている部分の膨張率はそれぞれ違うため、温めたり冷めたりする過程で細かなひびが入っていくのです。
このひびは、土鍋の膨張を分散させ、割れを防いでくれる大切なものであるにもかかわらず、ひびにびっくりしてしまう人がとても多いのです。
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実は…私も最初そうでした。
「壊れた!」と思って、圡楽に相談したら起こるべくして起こったひびだということが分かりました。
私の友人も、同じく「壊れた」と勘違いして捨ててしまったり、押し入れの奥にしまってしまう人も多かったのです。
しかし、長く使っているとわかることがあります。
それは、「ひび」を超えていくと、土鍋との付き合い方がわかってくるということ。土鍋がだんだん育って、強くなっていくことがわかる。ひびに、色んなものがしみこんでいって、味わい深さへと変わっていく。
この領域へいくと、ほんっとうに楽しくなるんですよ。料理も食べることも..。
だから、長く使うためのポイントをお一人おひとりにじっくりお話できればなと思い、相談の意味も込めて『販売会』としました。
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ちなみに私は、圡楽の土鍋を7つ(!)持っていまして、365日、ほぼどれもまんべんなく使っています。夏はスパイスカレーと冷やしおでんにハマり、土鍋でよくつくりました。最近は焼き肉もよくやりますし、秋になったら土鍋で新米を炊くのが毎年のたのしみで、グラタンをつくってそのままオーブンに入れて焼くこともよくやります。寒くなったらおでんや鍋をたくさんやります。ジャムやあんこを煮たりジンジャーシロップを作ったり、今年の冬はお店のストーブで甘酒をつくったりもしました。私の身体の半分は土鍋でできているかも、とたまに思うほどたくさんたくさん使っています。
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ぜひ、これから料理をがんばりたい人や土鍋の世界をたのしんでみたい人に見てもらえたらうれしいです。また、いまお持ちの土鍋についてのご質問も大歓迎です。長くたのしく使うために色々情報交換をしましょう。
一足早く、秋の準備を。
みなさまのお越しを心よりお待ちしております。
『圡楽の土鍋 販売会』
9/5(木)-9/28(土)@草々
※営業日はまたSNSにてお知らせします。
もっと圡楽について知りたい方は、過去に書いたnoteやツイッターをぜひ読んでみてください↓
◎圡楽の工房を見学させてもらったときのnoteです
◎私がつかっている土鍋を紹介したnoteです
◎暦生活で書いた土鍋の記事です。
◎土鍋愛ツイートシリーズ
グラタンをつくるとき、いつも土鍋でホワイトソースを作るんだけど陶芸家さんに「土鍋のままオーブンで焼いたらいいよ」とアドバイスもらってやってみた。簡単だし、そのまま食卓出せる。何よりオーブンに入れたほうが土鍋がさらに強くなるから、土鍋にとってもいいことなんだって。すごい発見だなぁ… pic.twitter.com/XS2YXIMX36
— きょうこ|暮らしとうつわのお店 草々 (@kyoko_sousou) May 20, 2020
今日も土鍋でスペアリブ煮込み。もうなんでも煮込んじゃう。もっと大きいサイズがほしくなってきちゃった。 pic.twitter.com/iwkDcm4AUG
— きょうこ|暮らしとうつわのお店 草々 (@kyoko_sousou) December 1, 2020
駅伝見ながら土鍋であんこ炊き始めた。 pic.twitter.com/d3F9GTsRQI
— きょうこ|暮らしとうつわのお店 草々 (@kyoko_sousou) January 3, 2023
今日は土鍋でブロッコリー焼き蒸し。焼いたあとに蒸したら歯ごたえが残ってとってもおいしかった。次はパスタに混ぜたいなぁ pic.twitter.com/qccyd4tteU
— きょうこ|暮らしとうつわのお店 草々 (@kyoko_sousou) November 25, 2020
土鍋でプルコギ焼く。土鍋で焼くとお肉にゆっくり火が通るから柔らかくなる気がするんだよね。あと確実にフライパンよりテンションあがる。こちらもありがとう、侍ジャパン。 pic.twitter.com/sYl12BMFwM
— きょうこ|暮らしとうつわのお店 草々 (@kyoko_sousou) March 22, 2023
今季最後の土鍋おでん。ぎゅうぎゅう pic.twitter.com/Fhw8ekoVLp
— きょうこ|暮らしとうつわのお店 草々 (@kyoko_sousou) March 25, 2024
やっぱり土鍋で炊く白飯はめちゃくちゃおいしい。1日畑がんばった自分へのご褒美。 pic.twitter.com/jna7D2fh46
— きょうこ|暮らしとうつわのお店 草々 (@kyoko_sousou) March 4, 2024
土鍋でいちごジャムを煮た。灰汁をとりながらいちご牛乳にして飲んだり、いちごの色が抜けたり濃くなる変化を眺めるのがすごくたのしい。できたてのジャムを食パンにのせて食べるときはもっとたのしい。しかもおいしい。 pic.twitter.com/4xhNnICx2P
— きょうこ|暮らしとうつわのお店 草々 (@kyoko_sousou) May 17, 2024
やっぱり土鍋カレーはうまい。 pic.twitter.com/MEqCPAHFu6
— きょうこ|暮らしとうつわのお店 草々 (@kyoko_sousou) June 22, 2024
土鍋で焼き肉。さいこーだぜ。 pic.twitter.com/DDcTqrpTwq
— きょうこ|暮らしとうつわのお店 草々 (@kyoko_sousou) August 20, 2024
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うつわと暮らしのお店「草々」
住所:〒630-0101 奈良県生駒市高山町7782-3
営業日:木・金・土 11:00-16:00
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