松本へ行ってきます。
「飽きられるのが、こわいんですよ」。
先日あるお店の店主さんが、こんな話をしてくれた。
そこは飲食店で日々あたらしいメニューを開発している。こだわりや研究熱心さに惚れ込んでよく食べに行っているんだけど、自分の感情を滅多に出さない店主さんだから「こわい」と吐露したことにとっても驚いた。そのあとこの話題について深堀りはしなかったのだけれど、あれからたびたび考える。
こわい…かぁ。
言われてみれば、私もこわさがあるなぁと思う。
お店をやっていて、いいものを自信を持って置いているはずなのに、このラインナップで飽きられてしまわないだろうか、
あんまり大きく変わらないこのやり方でいいのだろうか、
と不安になるときがある。
人間だもの。きっと誰でも大なり小なりあるはずだと割り切ってはいるものの、しかしなにより一番こわいのは「自分が飽きてしまうこと」である。
2年前の自分と、いまの自分は感性が少しずつ変わってきている。
あのときいいと思ったものが、今日の自分ではいいと思えないこともある。
どこまで割り切っていったらいいものなのか。
行ったり来たりしながら、私はお店をやっているなぁと思う。
***
そんな小難しいことを悶々と考えていたら、ある陶芸家さんが「松本へ行こう」と声をかけてくれた。工芸が盛んなまち、長野県の松本。そういえばこの陶芸家さん、前からずっと松本はたのしいよ、一度見た方がいい、と私に言ってくれていたのだった。インタビューのときにしてくれた松本の話も、とても印象に残っている。
ということで明日から1泊2日で松本へ行ってきます。
どんな出会いがあるかワクワク。また報告しますね。
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うつわと暮らしのお店「草々」
住所：〒630-0101 奈良県生駒市高山町7782-3
営業日：木・金・土 11:00-16:00
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