見出し画像

"アジャイル開発のプロ集団"KDDIアジャイル開発センターが新卒に求めるものとは?

KDDIアジャイル開発センター(KAG)は、KDDI株式会社のグループ会社として2022年に設立されました。KAGは2023年度より新卒採用を開始し、以来継続的に取り組んでいます。

アジャイル開発に特化し、革新的な働き方を導入しているKAGの魅力とは何でしょうか。今回、人事部の渡邊さんと岩崎さんにお話を伺い、KAGの新卒採用の詳細や、求める人物像について掘り下げていきます。


——まずは、それぞれ自己紹介をお願いします。

写真左から 渡邊わたなべ 幸一郎こういちろう / 岩崎いわさき 奈津美なつみ

渡邊:大学卒業後 HR業界を中心に複数の企業で営業から採用コンサルティング、事業会社での人事部立ち上げを経て、KAGに入社しました。
現在は、新卒採用から中途採用まで採用業務をメインに従事しています。今ある企業カルチャーを大事にしながら、新しいことにもチャレンジしていき、心理的安全性が満たされる組織風土にしていきたいと思っています。

岩崎:24年8月に人事部へ入社し、新卒・中途の採用に携わっています。KAGが3社目になりますが、採用の中でもどちらかというと新卒採用をメインに携わってきたので、今まで多くの学生の方々と関わらせていただきました。その経験も踏まえて、会社のことも就活のことも気軽に相談できるような存在に感じていただけると嬉しいなと思っています。

変化が多く、最新の技術・知識を吸収できる理想的な成長環境

——早速ですが、26新卒のエントリーが始まります。今回の26新卒採用の概要を教えて下さい。

岩崎:募集職種は、『ソフトウェアエンジニア』と『サービスデザイナー』の2職種になります。全体で30名の採用人数を目指しており、それぞれソフトウェアエンジニアで25名、サービスデザイナーで5名を計画しています。
181名いる社員(2024年10月時点)の中で70%以上がソフトウェアエンジニアで成り立っており、ソフトウェアエンジニアの採用は新卒でも強化したいポジションの一つです。またサービスデザイナーの職種も年々増やしており、今後さらなるお客様との接点を増やしていく上で非常に重要なポジションになっています。


——方針としてはこれまでの新卒採用を継続という形ですね。KAGの新卒採用の特徴や魅力について教えて下さい。他社との違いは何でしょうか?

渡邊:我々は「au」ブランドを中心とした通信事業を手がけるKDDI株式会社の中で2013年7月にアジャイル開発の取り組みを開始しました。顧客価値の追求とアジャイル開発への徹底的なこだわりを通じて豊富な実践知を培い、2022年5月にKDDIのグループ会社として独立。「KDDIアジャイル開発センター株式会社」を設立しました。
プライム上場企業の基盤と10年以上アジャイル開発に取り組んできたノウハウや知識がありつつも、設立3年目の新しい会社として、迅速な意思決定ができるベンチャー気質を兼ね備えています。新しい取り組みや変化が多いため、柔軟な対応力と最新の技術・知識を吸収できる成長環境を求める方にとって、理想的な職場環境といえるでしょう。

10年に及ぶKDDI社内でのアジャイル開発を経て、2022年にグループ会社として独立

岩崎:さらに、フルリモート・フルフレックス制を採用しており、多様な働き方ができる点も大きな魅力です。全国の拠点拡大を進めており、現在12ヶ所のサテライトオフィス(札幌、秋田、仙台、金沢、高崎、三島、名古屋、舞鶴、大阪、広島、福岡、那覇)を設置しています。これにより、自宅近くのオフィスに出社することもできます。

渡邊:ジョブ型雇用を採用していることも、新卒採用の特徴の一つです。ソフトウェアエンジニアやサービスデザイナーとして入社した場合、本人の希望がない限りその職種を継続します。従来のようなジョブローテーションは行いません。一方で、キャリアの幅を広げたい社員のために、本人の希望を優先するジョブポスティング制度も設けています。これにより、柔軟なキャリア形成が可能となっています。

基礎スキルから学び、実践的なアジャイル開発に取り組む研修プログラム

——新入社員でも柔軟な働き方ができるのは魅力的ですね。一方で新卒社員の研修プログラムなど成長支援やキャリア開発についてどのような取り組みをされていますか?

渡邊:まず4月から7月まで対面を中心としたハイブリッド(対面とオンライン)形式の研修を受けます。研修は主にビジネススキル研修、KAG共通知識研修、専門スキル研修(ソフトウェア開発、UI/UXなど)の3つの構成からなります。

新入社員研修の全体像

ビジネススキル研修では、職種に関わらず、社会人として必要不可欠なスキル ——ロジカル思考やコミュニケーションスキルなど—— を学びます。専門スキル研修では、フロントエンド、バックエンド、インフラなどの基本要素を学びます。さらに、社内で実際に使用している様々な技術スタック(AWS、CI/CD、セキュリティなど)について、社内の専門家が講師となって指導します。

専門スキル研修のカリキュラム例

岩崎:基礎スキルを習得した後はプロトタイプ開発に移ります。4〜5名のチームを組み、与えられた課題に取り組みます。この過程で、デザインによる価値探索から実際に動作するプロダクトの作成まで、アジャイル開発のフレームワークを用いて実践的に学びます。
研修の締めくくりとして、開発したプロダクトの発表会を行い、参加者が実際にプロダクトを体験する機会も設けています。

このような研修を経て、7月末には本配属となり、各チームで先輩社員とのOJTを通じて経験を積んでいきます。本配属後の教育プログラムの特徴として、300種類以上の資格取得支援を提供しています。スクラムマスター研修やAWS、Azureなどのクラウド関連、HCD(Human-Centered Design,人間中心設計)基礎検定など、エンジニアに限らず幅広い分野の資格取得をサポートしています。これらの資格取得は会社からの指示ではなく、社員自ら主体的に取り組むことを奨励しています。

チームのために主体的に動ける人が活躍

——入社後も継続的な成長支援制度があるのは心強いですね。それでは、KAGが求める人物像について教えていただけますか?

岩崎:主に3つの点を重視しています

  1. チームコミュニケーションを大事にできる方

  2. 主体的、自主的に自ら率先して行動に起こせる方

  3. 何事も”楽しむ”マインドを持っている方

KAGでは、5~8名程度のチーム(スクラム)を組んで設計から開発まで行います。サービスデザイナーも複数名で活動することが多いです。その中で『対話』を非常に重視しています。困ったことや分からないことがあれば、全員が一度立ち止まって理解し、誰一人取り残さず前に進むことをチーム全体で意識しています。
また、会社はチームに権限を委譲しています。チームが使用する技術スタックは、メンバー間で話し合って決定します。自分にとって未知の技術スタックも多くあると思います。そういった未知の領域に自ら率先して挑戦することが非常に重要です。

——チームワークが重視される環境だからこそ、個々の主体性が不可欠なのですね。KAGで現在活躍しているの方はどのような特徴を持っているのでしょうか?

渡邊:『落ちているボールを自ら率先して拾う人』が活躍しています。KAGはフルリモート勤務の会社で、コミュニケーションの大半はオンラインで行われます。主にテキストベースのやり取りとなるため、情報の見落としに注意が必要です。このような環境では単に傍観するのではなく、気づいた点をチームに共有すること。そしてその情報に迅速に対応することが大切です。

もちろん、行動力のある人が活躍しているのは言うまでもありませんが、落ちているボールに気づいてチームメンバーに伝えることも同様に重要です。このように、何事も自分のこととして捉え、積極的に取り組む姿勢を持つ人がKAGでは活躍していると考えています。

——では、新卒採用において特に注目しているポイントや、選考プロセスで重視している点について教えていただけますか?

岩崎:求める人物像でお話ししたことを確認していくことが多いと思います。ソフトウェア開発経験やデザイン思考の中でのエピソードがあればベストですが、それだけに限りません。アルバイト、インターン、サークルや部活動など、さまざまな経験を持つ方がいらっしゃると思います。その経験の中で、チームで何かを成し遂げたエピソードや課題に対して自ら率先して挑戦したエピソードがあれば、ぜひ積極的にアピールしてください。

——KAGの今後の成長戦略とその中で新卒社員に対して期待する役割を教えてください。

渡邊:当社は設立3年目の新興Tech企業です。KDDIを母体とする事業基盤を持ちながら、小規模スタートアップのような機動性を併せ持つ稀有な存在だと自負しています。今後は、現在開発中のKDDIサービスの拡大はもちろん、KDDI以外の業界におけるDX関連の開発サービスにも携わっていきたいと思っています。

その中で、新卒社員に特に期待する重要な資質は「柔軟な対応力」です。VUCAと呼ばれる現代において、新しい取り組みや変化が頻繁に起こります。そのため、自ら積極的に学ぶ姿勢と、主体的に新しい技術・知識を吸収できる成長マインドセットが求められます。

新卒社員には、会社の成長に歩調を合わせつつ、各自のユニークなキャリアを築いていってほしいと考えています。これにより、常に新しい変化を受け入れ、従来の枠にとらわれない斬新な価値を生み出す役割を担ってもらうことを期待しています。

内定をゴールとせず、人生の目標を達成するために

——柔軟に変化を受け入れる力は今後ますます重要になっていきそうですね。学生時代や就職活動中に意識しておくべきことはありますか?

岩崎:これはよく聞かれる質問ですが、就職活動では沢山の会社を見た方がいいよ、といつも伝えています。就職活動の面接は、お互いのマッチングの場だと考えています。どちらが上下という関係ではなく、学生の皆さんにも様々な企業を見て判断してほしいですし、その中で我々にご縁を感じていただけるのであれば非常に喜ばしいことだと思っています。

また、学生時代は自分で時間をコントロールできる機会が多いと思います。勉強や学業も大切ですが、趣味や友人との時間を大切にするのも良いと思います。色々な経験は将来的にビジネスにつながることもあります。海外旅行に行くのも良いですし、「100冊の本を読む!」といった目標を立てるのも素晴らしいと思います。

——最後に、就職活動中の皆さまへメッセージをお願いします。

渡邊:就職活動は人生で一度切りです。加えて、社会人で最初に入社する企業は、今後のキャリアを形成する上で、非常に重要な会社となるはずです。

携わる業務内容、そこで得られた知識や経験、更に関わった人との繋がりはかけがえのないものになります。だから沢山の企業を見て、自分に合った企業を見つけてください。納得するまで行動することが就職活動では1番大事だと思います。皆さんとカジュアル面談や面接でお会いできることを楽しみにしています! 

岩崎:就職活動の時にいつの間にか「内定」がゴールとなってしまう瞬間があるかもしれませんが、将来の目指す姿やこんな人になりたい、という目標から逆算して考えてほしいと思っています。
その目標に近づくため、達成するための手段として会社や仕事があり、どんな経験や知識が詰めるのか、というポイントで大事な社会人一歩目となる会社を選んでほしいです。

たくさんある選択肢の一つとしてKAGのことも知っていただければと思うので、ぜひご応募をお待ちしております!


KAGでは2026年度入社予定の新卒採用エントリーを開始しています。
詳細については下記ページよりご確認ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?