オタトーーーク!!【SF漫画家 弐瓶勉の世界】
昨日、シンエヴァンゲリオン劇場版を超えたアニメ映画に出会った。
「シドニアの騎士 あいつむぐほし」
アマゾンプライムビデオに以前からあったが、ようやく鑑賞したのだ。全てのクオリティが物凄く高くて、最高のアニメだった。
そして今日は原作者であるSF漫画家・弐瓶勉について語っていきたい。
SFモノは大好きだ。冒頭の「エヴァンゲリオン」シリーズはテレビ版から何回視聴したか分からない。映画だと「マトリックス」シリーズ(「スターウォーズ」シリーズにハマることは無かったけど…)。小説なら「三体」シリーズは新境地となるアタリとなった。
SFで重要なのは、世界観だ。
そして弐瓶勉作品の世界観は唯一無二!!
これまでの作品を紹介していく。
BLAME!
SF × 探索 × 構造物
弐瓶先生のデビュー作。無限に続く都市階層を探索する主人公・霧亥(きりい)の物語。
このマンガ、多分だけどセリフが日本一少ない(笑) 多くの謎が出てくるのだが解説もしない。「重力子放射線射出装置」、「東亜重工」、「ネット端末遺伝子」、「セーフガード」、「統治局」、「珪素生物」などなど。
私は当時高校生だったが、何気なくこのマンガを買った。たちどころに虜になった。セリフも解説も無い分、想像力が掻き立てられる。映画化された時は狂喜乱舞した。
バイオメガ
SF × ゾンビ × 世界改変
火星探査とともに未知のウイルスが地球に蔓延した物語。
このマンガの世界観の凄さは後半パート。改変された宇宙だ。人間はほとんど姿を消し、機械化された新人類が登場する。この作品も非常に難解。読者は弐瓶先生についていけず、置いてきぼりをくらったのではないか。
シドニアの騎士
SF × 宇宙 × ラブコメ
冒頭の「シドニアの騎士」。敵性宇宙生命体・ガウナに地球は破壊され、播種船シドニアに乗って新天地である星域へと向かう物語。
巨大ロボとガウナとの迫力ある宇宙戦が見どころとなる本作だが、弐瓶作品で一番メジャーだと思う。アニメ化された影響も大きいが、あの「説明一切無し」の弐瓶先生とは思えないくらい、色々と解説してくれているからだ。
更にはそれまでのハードボイルドさが嘘だったのかのように、詰め込まれるラブコメ要素!だが、そこは弐瓶先生。なんとヒロインがガウナの複製体(めっちゃデカい。15メートルはある)で人間ではない。
このマンガの終盤が「あいつむぐほし」で劇場版となった。是非、一度観てほしい。マジで凄いから!
人形の国
SF × 変身 × 復讐
現在連載中。正規人形へと転生したエスローの旅路を描く。
荒廃した世界は弐瓶先生お手の物だ。今までの作品は地球より外への物語だったが、本作は地底世界などの内に向かっているのが特徴。あとトーンがほぼ使われていない。個人的には初期のような絵柄の方が好きだったなぁ。
まとめ
弐瓶先生の作品にはスターシステムという共通で出てくるガジェットがある。
1つは「重力子放射線射出装置」。最強の兵器であり、「BLAME!」の主人公の銃だった。「シドニアの騎士」ではガウナの巣窟を破壊する最終兵器として登場。ファンである私は「重力子放射線射出装置キターーー!!」とよく分からないテンションになってしまう。
また「東亜重工」もそれぞれの作品で違う組織として登場している。
単体の作品だけだと分からないが、弐瓶作品のファンなら分かる仕組みとなっているのだ。
私はデビュー作から紹介した全てのマンガを買ってきた。あれから20年以上が経過している。高校生だった私も中年になった。
でも、あのワクワク感は変わっていない。
これからも一人のファンとして、弐瓶先生を応援しながら作品を楽しんでいきたい。
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