これも学習マンガだ展@トキワ荘通り昭和レトロ館
これも学習マンガだ展にいってきました。
私の学習マンガの原体験は、小学生の時に先生が勧めてくれた「マンガ日本の歴史」という本でした。キャラ設定がとても面白くて歴史が大好きになり、得意科目になりました。
もしこれが教科書を読む勉強から始めていれば、苦手科目になっていたかもしれません。
そして、今は亡き父が買ってくれた「はだしのゲン」。小学生の自分にはかなりショッキングなマンガでした。
父は小さい時に両親を戦争で亡くし、苦労して生き抜いてきました。憎しみと絶望しか生まない戦争の恐ろしさや悲しさを私に知ってほしいと言って渡されたのがこのマンガでした。学習マンガだ展でも選書されています。
生き抜くための知恵や知識がいっぱい詰まっているマンガ。キャラクターと一緒に物語を追体験することで楽しみながら学び、考えることができます。
マンガで学ぶことの意義を感じ取れるエリア、マンガ作品が紡いできた人生に効くことばを展示するエリア、今私たちが学ぶべきテーマを特集したエリアの3つのエリアがあります。
科学、文学、歴史、スポーツなど様々なジャンル別に選書されたマンガがディスプレイされていて、手に取って読めるようになっています。
人生に効くことばのエリアがとにかくよかったです。こういうのをもっとたくさん見てみたいです。「マンガの中の人生に効くことば日めくりカレンダー」とかあったら買います。
選書委員には里中満智子先生、ホリエモンこと堀江貴文氏、iU学長の中村伊知哉先生などがいらっしゃいます。
そんなに広くないスペースなのに滞在時間はとても長かったです。しかも入場無料です。
日本のマンガってほんとに優秀で、誇れるカルチャーだなと思いました。
日本人のオタク気質なところ、職人気質なところ、ゼロからイチを作り出すキャパシティの深さ、全てがマンガに込められています。
「はたらく細胞」みたいな擬人化された理系のマンガが、自分の高校生の頃にあれば赤点取らずに済んだのになあ、と少し今の子供たちが羨ましく思いました。
すぐ近所にはトキワ荘マンガミュージアムもあり、名だたる漫画家たちの聖地に震えました。
マンガが大好きな人も、あまり詳しくない人もぜひ訪れてみてください。マンガっていいなときっと思います。