外大生のためのスコッチウイスキー入門

はみ出して、いいんだよ。(挨拶)
ご無沙汰しております。2代目神戸市外大ツイ廃同好会です。今回は"飲み友を増やそう企画"の第三弾として、スコッチウイスキーについて紹介しようと思います。今回もよろしくお願いします

スコッチウイスキーの定義

スコッチウイスキーは、日本のウイスキーと異なり、定義が法律でしっかり定められています。

• 水とイースト菌と大麦の麦芽のみを原料とする(麦芽以外の穀物の紹介も可)

• スコットランドの蒸溜所で糖化、発酵、蒸留を行う

• アルコール度数94.8%以下で蒸留

• 容量700l以下のオーク樽に詰める

• スコットランド国内の保税倉庫で3年以上熟成させる

• 水と(色調整のための)プレーンカラメル以外の添加は認めない

• 最低瓶詰めアルコール度数は40%

スコッチウイスキーの分類

スコッチウイスキーには4つの分類があります

1. シングルモルトウイスキー
   1つの蒸溜所で作成された、大麦麦芽のみを原料としたウイスキー

2. ブレンデッドモルトウイスキー
   複数の蒸留所で作成された、同じく大麦麦芽のみを原料としたウイスキー

3. シングルグレーンウイスキー
   1つの蒸溜所で作成された、大麦以外の穀物を原料としたウイスキー

4. ブレンデッドウイスキー
   モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたウイスキー

5. シングルカスクウイスキー
   モルトウイスキーの中でも、1つの"樽"の原酒のみを使用したウイスキー

モルトウイスキーの生産地区分

スコッチウイスキーの中にはシングルモルトウイスキーが非常に多く存在します。そして、スコッチのモルトウイスキーは生産地によって6つに分類することが出来ます。

1. ハイランド

2. ローランド

3. スペイサイド

4. アイランズ

5. アイラ

6. キャンベルタウン

この6つです。この後、6つの地域の特徴と代表銘柄を紹介します

ハイランドモルト

ハイランドはスコットランドを上下に分けた時の上の地域です。この地域はかつて、ケルト民族のピクト族やゲール族が支配していました。とても広範囲に生産地です。
代表銘柄は
グレンモーレンジィ、グレンドロナック、アードモアです

グレンモーレンジィ

ローランドモルト

スコットランドを上下に分けた時の、下の地域です。この地域はかつて、ブリトン族やアングル族、デーン族が支配していました。そして、ハイランドのモルトウイスキー業者と激しい競争をしていました。しかし、ハイランドのウイスキーに勝てなかったため、19世紀半ばに連続式蒸留機を導入したことによって、グレーンウイスキーを大量に生産することが可能になり、ブレンデッドウイスキーの時代が来ました。それからしばらくして、ローランドもモルトウイスキーの生産が盛んになりました。
代表銘柄は
オーヘントッシャン、ブラッドノックです

申し訳ないですが、画像はありません

スペイサイドモルト

ハイランド地方北東部を流れるスパイ川流域で造られる、モルトウイスキーが、スペイサイドモルトです。スペイサイドには、モルトウイスキー蒸溜所のうち、50以上の蒸溜所が集中しています。
代表銘柄は
グレンフィデック、グレングラント、マッカランです

グレンフィデック

グレングラント 10年

アイランズモルト

オークニー諸島、ルイス・ハリス島、スカイ島、マル島、ジュラ島、アラン島の6つの島のモルトウイスキーの総称として、アイランズモルトと呼ばれています。これらの島々に20ヵ所近くの蒸留が存在しています。
代表銘柄は
ジュラ、アラン、タリスカーです

ジュラ 10年

アイラモルト

アイラ島という東京23区くらいの大きさの島で造られる、モルトウイスキーです。独特の、スモーキーさ、ヨード臭、ピート香が有名ですが。筆者である私も大好きなものです。そして、この小さな島に、約10ヶ所の蒸留所が存在しています。
代表銘柄は
ボウモア、アードベッグ、ラフロイグです

ボウモア 12年

アードベッグ TEN

ラフロイグ 10年

キャンベルタウンモルト

キャンベルタウンはかつて、30を超える蒸溜所が存在していましたが、今は衰退してしまいました。
代表銘柄は
スプリングバンク、グレンスコシアです

こちらも画像がありません

スコットランドのブレンデッドウイスキー

ブレンデッドウイスキーは先述した通り

1. ブレンデッドウイスキー

2. ブレンデッドモルトウイスキー

の2種類が存在します。今回はそれぞれの代表銘柄を少しだけ紹介します

ブレンデッドウイスキー

モルトウイスキーとグレーンウイスキーをヴァッティングした、ブレンデッドウイスキー。今となってはシングルモルトウイスキーが人気ですが、かつてはブレンデッドウイスキーの方が人気だったそうです。
代表銘柄は
シーバスリーガル、カティサーク、デュワーズです

シーバスリーガルユニティカスク 12年

デュワーズ 12年

ブレンデッドモルトウイスキー

先述した通り、複数の蒸溜所のモルトウイスキーをヴァッティングしたウイスキーです。
代表銘柄は
モンキーショルダー、ジョニーウォーカーです

モンキーショルダー
スモーキーモンキー

ジョニーウォーカー
ブラックラベル

おわりに

今回は"外大生のためのスコッチウイスキー入門"というタイトル、コンセプトでnoteを執筆させて頂きました。地理や世界史を勉強した人は「スコットランドはウイスキーが有名なんだよ」などの教師や講師のセリフを聞いたことがあると思います。ですが、具体的には知らない人の方が多いでしょう。そんな人たちがウイスキーを飲み始めるきっかけになればと思い、筆をとりました。そして、これから学生の間でスコッチウイスキーが流行することを祈念して筆を置きたいと思います。ここまで読んでくださり、ありがとございました

P.S. いつも通り、文章が稚拙かもしれません。許してください