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極論で語るアネレム 2024年版

割引あり

アネレムの上市以来4年ほどたち、
まったく流行らないアネレム。
その原因は、添付文書がダメなことにあります。

しかし、アネレム自体はいい薬です。ポイントを押さえれば
唯一無二の存在になれる 素晴らしい薬だということが解ってきました。

本記事は、4年間使ってきた経験をもとに アネレムの特性や、
添付文書の問題点、私流の使い方について
個人の感想として記載しています。

本記事は販売済みだった「2020年末版」「2022年版」の改定記事です。
以前ご購入頂いた方は、全文ご覧いただくことが可能です。
※購入済みの方で万一見れない場合はお問い合わせください。



薬物動態の性質

一般名 レミマゾラム

用法及び用量(文章を筆者が簡略化)
〈導入〉成人12mg/kg/h、寝るまで
〈維持〉1mg/kg/h。上限2mg/kg/h。Bolus最大0.2mg/kg

ベンゾジアゼピン系薬剤 
向精神薬
バイアル50mg 2218円/瓶(2020年8月時点)
適応:全身麻酔の導入及び維持
※海外では消化管内視鏡での適応がある(か、その予定?)

タンパク結合率92%
肝代謝
水溶性
血管痛がない
ベンゾジアゼピン
50mg/生食50ml希釈がオススメ
※100mg/50cc以上の希釈、酢酸リンゲル希釈、重炭酸リンゲル希釈では
目視できるくらい沈殿します

高濃度希釈では静脈炎が増える

レミフェンタニルに近い薬理学的特性で
拮抗薬(フルマゼニル)があって、
半減期がフルマゼニルと同等

というスペックと覚えていただければ良いでしょう。


臨床上の特性

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7,634字

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