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私が謝る相手

休職してから2ヶ月が過ぎた。
病院は今日が仕事納め。

休職してからの現状報告を兼ねて、年末の挨拶に
さっき職場に顔を出した。

色んな人に迷惑をかけて
大変なご時世に仕事を休ませてもらっている現状に情けなさでいっぱいで
とにかく
「ご迷惑をおかけしてすみません」と
詰所にいた数人に声をかけて。
その中には仕事人間の先生(医者)もいた。

「なんもなんも、僕は何も。それは患者さんにだよ。」と
思いがけない言葉が先生から返ってきてハッとした。

そうだった。
私が対象としているのは患者さんだったんだ。

私の看護が患者さんの力になれているなんて、そんなことは思ってもいないけど、
でも私は確かに病院の中では家族よりも医者よりも患者さんを近くで看ることのできる看護師なんだ。

私が謝らなければならないのは患者さんなのかもしれない。

その先生の対象は確実に患者さんで、
患者さんのために働く医者。
患者さんのことを1番に考えている医者なんだなと改めて思った。


そして、先生の言葉で救われた自分がいた。

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