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教員を辞めた理由 part.1

自己紹介でも書いたように、私は大学卒業後から3年間 公立高校で音楽科教員を務めました。
今回の記事から、なぜ教員を辞めたのかについて書いていきます。  
長くなるため、初めに辞めた理由を四点挙げ、それについての私の考察をいくつかのpartに分けて書いていきます。
この記事では、part.1として一つ目の理由の途中まで書いていきます。

目次

・私が教員を辞めた理由
・part.1 教員が抱える課題

私が教員を辞めた理由

私が教員を辞めた理由は、次の四点です。

・教員が抱える課題
・学校というコミュニティの課題
・理想と現実
・教員として働くことと、私らしく働くこと

それでは、まず一つ目の理由から、私なりの考察を書いていきます。

part1. 教員が抱える課題

一般的な世間の声として、「教員は残業が多いのに残業代がつかないからブラックだ」「部活動や授業の準備をしていると休みがない」「夜中まで学校の電気がついていることはよくあること」といった声をよく耳にします。
では実際はどうなのでしょうか。

もちろん学校によって違いはあると思いますが、教員全員が世間のイメージ通りである学校は存在しないでしょう。
遅くまで残って仕事をされている方は、ほとんど限られた、同じ方だと思います。
ではなぜそのような状況に陥ってしまうのか。
理由は以下の二つでしょう。

・体制づくりの問題
・個人の業務効率の問題

まず一つ目の原因である体制づくりの問題について述べていきます。
体制づくりの問題についてですが、その話をする前提として、学校の中で一人の教員が抱える役職(担当)について確認します。
大まかに以下の四種類の役職(担当)を持つことになります。

・授業担当(担当教科)
・学級担任
・部活動顧問
・校務分掌

この担当業務によって、一年間の業務量が大きく変わってきます。
そのため、年度末の、翌年度の体制を決める頃には先生方がピリピリとした空気になります。

なお、校務分掌とは、教務、進路、生徒指導など、学校を運営するために必要な業務の分担だと思っていただけるとイメージしやすいかと思います。

以上の四つを担当しながら、そのほかにも様々な業務を遂行していくのが教員の業務です。
はっきり言って、業務量は多いです。
ただでさえ多い業務量にもかかわらず、適材適所の人員配置ができなかった場合、一つの業務にかかる時間も多くなってきます。
例えば、初めて担当する業務がある先生には、やはりサポートをする教員が必要となってくるでしょう。
また、性格などの個性によっては適している業務や、そうでない業務があります。
こういった面をふまえて、学校が円滑に運営され、かつ先生方の経験値も積み重ねられるような体制をつくることが必要なのです。

それでは話を戻して、体制づくりの問題点について書きます。

多くの学校では、先生方によって業務に対する意識にかなり差がある状況が否めないと思います。
人によっては、この校務分掌でないとできない、といった強い希望をお持ちの方もおられます。
意識に差がある結果、全教員に担当する業務が割り振られても、実際に業務をしているのが一部の先生方だけ、といった状況が生まれます。
この先生方が、遅くまで残って仕事をされている先生方の一部なのです。

「担当部署の中でもさらに限られた教員にしかできない業務」ももちろんあります。
しかし、担当の教員であれば誰でもできる仕事の方が多くあります。
業務をいかにうまく分担して、効率よく進めていくかという点が非常に重要であることは明白でしょう。
そうであるにもかかわらず、うまく分担して業務に取り組めない現状なのです。

では、うまく分担して効率よく業務を進めるためにはどういった組織づくりが必要なのでしょうか。
そして、個人の業務効率の問題にはどのようなものがあるのでしょうか。


そこについては次の記事で書いていきます。
ぜひ皆さまも考えながら、次の記事をお楽しみにお待ちください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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