経理でやりがい見失った・・のリカバリー方法。「Win」の推進と効果について。
こんにちは。株式会社iCARE(アイケア)の経理のかとう(いこぴ)です。iCAREは「働くひとの健康を世界中に創る」というパーパスを掲げ、法人向けに健康管理システム「Carely(ケアリィ)」や産業医/産業保健看護職等の専門家サービス提供等を行う会社です。
インボイス制度や電子帳簿保存法対応で例年より多忙に感じる経理。
経理チーム全員で荒波を乗り越えられたら!という想いと、
こんな時期ですが社内の雰囲気を少しでも発信できれば!という目的で、
私の所属するiCARE経理チームで約1年続けているウィンセッション(Win Session)風な取り組みについて、少しだけ紹介させていただきます。
経理のやりがい・・モチベーションが保てない・・
経理の仕事は単調でルーチンな作業が中心・・
数字の集計やデータ整理で目立たず地味な業務が多い・・
イレギュラーが起きても細かいルールを守りつつ臨機応変に対応し期日に間に合わせるのが日常・・
業務改善への貢献や成果が他部署には目に見えづらい・・
結局なんのためために働いているのか見失いがち・・
業務を通じてやりがいを感じづらい・・
slackアプリのGJ Carelyや週次の全体定例など、
入社直後は驚くほど各メンバー同士で日頃から称え合う社風の土壌がすでにあった弊社にも関わらず、
約1年くらい前は「経理でモチベーション保つのがむずかしい」というチームメンバーからの意見がありました。
(経理自体は大変やりがいがある職種ですが詳細長くなるので今回は割愛)
今思うと反省ですが、
約1年前くらいの当時は日々や目先の対応にただただ追われていて、
過去の成果や振り返りの時間を持つことを軽視していました。
私が入社した当時のiCAREバックオフィスのCREDOは
「Awake All iCARE's Potential」=iCARE全ての潜在能力を覚醒させる!でしたが、その後チームメンバーが倍増し何度かの組織変更を経た結果として自部署の潜在能力すら覚醒させられてないことに個人的に非常に焦りました。
「このままじゃダメだ・・!」
経営企画部の中の経理は4名と小さなチームですが、
チームの潜在能力を覚醒させ成果を最大化することで事業成長に貢献したい!そのための解決策の1つとして、ウィンセッション(Win Session)があがりました。
ウィンセッション(Win Session)?
金曜の夕方にチームメンバーと一緒に飲食を楽しみながら、
苦労や成果を共有する場がWin Session。
チームメンバーはWin Sessionでお互いを讃えあったり感謝の気持ちを表現することで、チームの一体感と成長を実感できる。
弊社が採用しているOKR(Objective and Key Results)。
各チームは高い目標に向かって進み成果を上げることに力を注いでいますが、その過程で不安/試練/失敗も増えるかも・・Win Sessionはそんな場面に特に有効でOKRを習慣化するための重要な役割を果たすそう。
成功から得る自信と失敗から学ぶ教訓や各メンバーへの感謝を分かち合うことで、チームがより結束して目標達成に更なる意義とエネルギーを与え週末を前向きに迎えられる。
週末を前向きに迎えられることで、新しい週もより意欲的にスタートがきれる効果もあるそう。
こうなりたいな〜!の見本
ロールモデルは弊社の開発チーム(iCARE Devチーム)でした。
開発チーム数十名がオフィスのイベントスペースにあつまり毎週金曜日にWinを発表している(Win Sessionをしている)のを以前から身近にみかけていたこともあり、開発チームにインスパイアされ経理Win Sessionを実施し始めました。
準備したこと
・事前作業:毎月中旬の週末の夕方にmtgスケジュールをいれる、Winシート作成、Win記載
・飲み物・食べ物:各自で準備
・気持ち:チームを称え合えるような温かい気持ち
すべて簡単なもので〜30分あれば準備可能でした。
Winとは?実際にやってることや工夫
iCAREの経理チームでは比較的業務が落ち着いている
毎月中旬の金曜日夕方に月1回だけWin Sessionをしています。
Win Sessionは通常金曜夕方に毎週実施が推奨されているようですが、経理では月末月初等繁忙期を避けるため月1回にしています。
Win SessionはWinを発表する場ですが、
Winの定義は、エモい系全部(ありがとう!感謝!うれしい!助かった!すごい!おめでとう!おつかれさま!など)として、
あえて曖昧にしています。
これもWinに入れていいのかな?という遠慮等が各メンバーに起こらないよう、取り組みを始めた当初からWinの記載自体はハードルが低くなるよう心がけています。
また、定義が曖昧だからこそ何がWinかわからない!ということも発生するため、slackのスタンプ等で「それWinやん」をわかりやすく伝えることも同時に心がけています。
エモい系全部に登場するといえば・・
弊社開発のslackアプリGJ Carelyと若干重複する部分がありますが、GJ Carelyはどちらかというとフロー型で情報が流れていて毎週ポイント数ランキングメインで全社定例mtgで発表されますが、
Winはどちらかというとストック型で情報が蓄積されていてWinは1件ずつ内容含めてチーム内で発表される違い、のようなイメージで棲み分けてます。
実際に経理Win Sessionに記載されたWinの一部を公開します。
Win自体は内容を短めに感情を込めて記載し、Win Sessionの時間に背景含めWinを発表するようにしています。
Winは自分→他のメンバー or 自分→自分 どちらもOK。
30分間のWin Sessionの時間内で他のメンバーや自分自身のWinを伝え、ひたすら褒め合う/称え合う/感謝し合っています!
直近では約30件くらいのWinが毎月生み出されており、
Win Sessionの直前にまとめて書くよりも日々生み出された瞬間に記載していく事が多いので毎月Winの件数が自然に積み上がっています。
重いものから軽いもの、実は業務外かも?なものまで混在していますが、Winの内容は特になにも制限していないため発表可能であればオールOK!全部Welcome!な温かい気持ちで取り組んでいます。
失敗談、改善中なこと
取り組みの開始当初は、各WinがどのKRに紐付けられるかの判定を試みていましたが、Winの定義が曖昧なこともあり、各WinのKR判定の難易度が高く判定自体に時間がかかってしまいました・・。
難易度高くて時間がかかってしまうとWinの記載自体が止まってしまいそうなことを懸念して、取り組み直後の割と早い段階からKR判定をなくす判断になりました。
そのかわりに、Winを発表してる最中に弊社のCREDO/VALUEから構成されるカルチャーチェックを全員で✅しあうスタイルをいまは試しています。
(OKR自体は決して忘れているわけでなく、日次の朝会や週次で確認して達成に向かっています!)
こんな効果があった
・各メンバーの状況理解がしやすい
・過去のWinで業務の振り返りができるようになった
・メンバー/チーム/自分の成長を感じやすい
・チームメンバーにWinを生み出そうという気持ちがでてきた
・四半期ごとの評価シートが記載しやすくなった 等
単純にWinがうれしい、Winの時間が楽しみになったという声も。
取り組みを初めて約1年経ち直近では
他部署の方からも「経理は雰囲気がいいよね!」という、大変ありがたいお言葉を複数回いただける効果もでてきています。
Winは続く
約1年続けている経理のWin Session。
Winの数が200個を超えました!
・日々奮闘しながらWinを生み出してWin Sessionの取り組みにも協力してくださったチームメンバー
・メンバーが褒められることを自分のことのように喜んでくださる財務経理グループ長
・いまの経理チーム体制を考えてくださったCFO
・申請や承認、経理からの細かい質問の回答をしてくださる各部署の方 などなど
関わってくださったみなさまの存在へ改めて感謝したいです。
Winを見返すと、たった1年前なのにかなり昔に奮闘していたかのような懐かしいWinがたくさんあって「あの頃頑張ってたな〜」「今のこの一瞬も頑張らなねば!」と自分自身も励まされます。
次はWin500個超えを目標にインボイス対応、電帳法対応、などなど
チーム一丸となって乗り越えられたら💪🔥と思います。
おわりに
iCARE経理チームでのWin Session風な工夫や振り返り方法について、少しでも参考になる情報がありましたら嬉しいです!
iCAREでは各部署積極採用中です!!
ご興味がございましたら、ぜひご応募を!!
お待ちしております。