歴史歪曲行為に見られる凶悪な正体
過去、朝鮮を不法無法の方法で占領した日本帝国主義が犯した野獣じみた犯罪行為の中には、卑劣、かつ悪辣な方法で朝鮮の歴史を歪曲、捏造した罪悪もある。
1915年7月、日本帝国主義は「総督府中枢院」に朝鮮史編纂機関を設けた。1919年3月1日に始まった朝鮮人民の反日人民蜂起を契機に、日本帝国主義は朝鮮歴史捏造に本格的に取り組んだが、1922年12月「総督府訓令」第64号をもって「朝鮮史編纂委員会」を新設した。
その後、日本帝国主義は数千年にわたる朝鮮歴史を全面歪曲するために1925年6月、「朝鮮史編修会管制」を公布し、「朝鮮史編修会」を設立した。
「朝鮮史編修会」の会長としては「朝鮮総督府」政務総監なるものがなり、メンバーは朝鮮の歴史を捏造する上で悪名を馳せた親日売国逆賊と御用学者が務めた。
「朝鮮史編修会」は1920年代から1930年代にわたって35巻からなる「朝鮮史」というのを発刊したが、それらはみな捏造された「歴史」で叙述されていた。
朝鮮の歴史を自国の植民地支配に有利に加工することを「朝鮮史編修会」の活動原則とした日本帝国主義は、朝鮮の古代国家の歴史をなくし、朝鮮における国家形成時期を紀元後に遅く定めた。このようにすることによって、日本帝国主義は日本における文明社会への移行が朝鮮より遅れている事実を覆い隠し、あたかも日本が朝鮮より発展していた大国であったかのように歪曲しようとした。
一方、日本帝国主義は朝鮮の歴史をアジアの大国に従属された歴史に歪曲するために悪辣に策動した。
この卑劣な行為は、朝鮮人民は歴史的に独立したことのない「無能力」な民族であるという認識を注入させ、朝鮮人民の民族的誇りと自負を抹殺しようとする心算から出発したことであった。
日本帝国主義は、朝鮮の近代史も歪曲、捏造した。
日本帝国主義は、朝鮮人民の反外部勢力、反侵略闘争史を削り取り、自国の朝鮮侵略を「正当」なものに歴史的事実を歪曲、捏造した。1875年の「雲揚」号事件を「正当防衛」に、1876年の「江華島条約」を「朝鮮の幸福」のための「修好条約」に、朝鮮に対する独占的支配権を奪取するために強行した1894~1895年の日清戦争と1904~1905年の露日戦争を「東洋の平和」と朝鮮の「独立保全」のために行った「正義の戦争」であるかのように捏造した。
日本帝国主義の歴史歪曲策動は、朝鮮人民の心に秘められている愛国心と民族的自負を抹殺しようとする奸悪、かつ厚顔無恥な術策であると同時に、自国の朝鮮侵略と支配を合理化し、朝鮮民族自体を滅亡させるための犯罪行為であった。
朝鮮人民の民族自主意識を抹殺するために朝鮮語の使用を禁止させ、朝鮮人の氏名を奪い、それにも飽き足らず悠久な朝鮮の歴史まで勝手気ままに歪曲した日本帝国主義の罪悪は古今東西にその類例を見ない残虐無道なことであった。
あれから長い歳月が流れた。今日本の反動層は他国の歴史にためらうことなくねじまげた祖先に遅れまいと自国の血なまぐさい罪悪の歴史を歪曲、捏造するのに余念がない。世人が指弾する日本軍性奴隷犯罪をはじめその類例のない罪悪について全面的に否定し、勝手気ままに歪曲、捏造した資料を歴史的事実であるかのように喧伝している。
これは明白に、過去の侵略の歴史を合理化しようとする邪心の発露である。
歴史は絶対に消すことも、歪曲することもできない。日本は歴史の真実を否定する妄動に執着するのではなく、犯罪で塗られた自国の侵略の歴史から教訓を汲み取るべきである。
カン・グムチョル
ネナラ(2024-07-18)