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ほめて育てるについて

【時には大きな声も必要な時もある】

叱らないしつけ
褒めて育てる

人間の子育てもそうですが

子犬を育てるときに
どうやって教えたらいいのか
とても悩みます。

犬の子育ては
主に父犬がすると言われていて

しかもとても厳しくて

子育ての様子を見ていると
少し心配になるくらいだと。

生後3ヶ月をすぎた頃から
子犬たちの動きは活発になり
好奇心も旺盛になるので

目が離せなくなります。

お母さんの母乳を飲んで
お腹が膨れたら
ひっくり返って寝るだけだったのが

あっちこっちへ行って
あれやこれは持ってきたり
きょうだいで噛み合って遊んだり。

きょうだいの中でも
体の大きな子は力も強く
小さな子は弱かったり

力の差もここで出てきます。

ただし
これ以上噛んではいけないというような
相手を傷つけないように
力の強さをコントロールすることも
この頃からきょうだい同士のじゃれ合いで
覚えていきます。

と同時に
父犬はこの頃から
徹底的に指示する者と
指示を聞く者という
立場を教えます。

遊びはかならず父犬がスタートし
そして終わりも父犬が決めて
終わりと言ったらいくら子犬が
遊びたいと言っても
終わります。

そして
命に関わるような危険な行為や
父犬が決めた、してはならないことは
何があっても許されない。
というとても厳しい教え方をされます。

してはならないことをした時には
子犬は首を咥えられて振り回されるなど
子犬が悲鳴をあげたくらいでは
許してもらえません。

しっかりと叱られた後
子犬は意気消沈しますが

やっぱりまたそれをやってみたくて
もう一度同じことをしようものなら
もっとひどく叱られます。

忘れてしまうのか
父犬を試しているのか

子犬たちは数回それを繰り返し

①してはならないことをした時は叱られる
②指示する人の言うことは絶対に守らなければならない。

この二つをしっかりと覚えていきます。

間違っても
父犬に向かって飛びかかったり
歯を当てたりするようなことは
それから先はないと言われています。

今ほとんどの子犬たちは
その教育をされていない状態で
人間の家族に迎えられて

父犬がする「教育」ということが
されないまま大人になっていきます。

力加減のコントロールも教えてもらっていないまま
指示してくれる人もいないまま
1歳になる前には
もう子犬たちは、先行きに迷ってしまって
問題行動を起こしてしまうのではないだろうか。
と感じています。

人間の子育てですら
人は悩み、迷います。

それが犬という違う動物であれば
もっと迷うのは当たり前だと思います。

叱らなくて、褒めるだけで
いい子になったらいうことありません。

けれど
やっぱり叱らなければならないことも
出てきませんか?

例えば
外で遊んでいて
命に関わるような危険なことが起きた時
大きな声で

「危ない!」
「そっちへ行ってはダメ!」

と叫びませんか?

それでも
大きな声も出さずに
余裕を持ってと言っていられますか?

たまたまでも
犬の歯が当たった時、

「痛い!!!」
と言いませんか?

それでもニコニコしていますか?

褒められたことが嬉しいと感じられるのは
ダメなことで叱られた経験があってこそ。

子犬の頃から
歯が当たったら、はっきりとわかるように
痛いと伝えること。
甘噛みは許してもいいなどと言っていると

歯が当たった痛さを伝わらず
痛いと伝えていることも伝わらず

本気噛みになっていきます。

いけないことはいけないと伝える。
伝えたことが伝わった、できた時には褒める

このメリハリがとても大切です。

生後3ヶ月くらいの時に
きちんと伝え切る。

それができていないと
後々大変なことになっていく。

そんな事例が多すぎて
犬たちが苦しそうでいたたまれません。

そして
その時になって
伝え方がわからないと飼い主さんが思われたとしたら
犬たちはもっと迷い苦しんでいるのです。

飼い主さんが苦しくて悲しい以上に
犬たちはもっともっと
悲しくて苦しい。

そうならないためにも
子犬の頃にちゃんと伝える。

してはいけないことはいけないと伝える。

これだけはしっかりとしてほしいと思います。

注)本文の内容は
「犬の行動学/エーベルハルト・トルムラー(著者),渡辺格(著者)」
より抜粋させていただきました。

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