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犬を守る

犬が飼い主を守る

犬と飼い主さんの関係とは
どういう関係性なのかから
お話します。

犬の祖先は狼

狼はその昔は
単頭で暮らしていたと言われます。

でも単頭で暮らしていると
全て自分でしなければならない。

例えば夫婦で暮らしていたとしたら
出産の時メスは
出産したら子供を育てるため
何も出来なくなります。

オスは食べ物を確保しなければならず
でも家族も守らねばならない。

1頭で何役もするのは
リスクが大きすぎました。

そこで考えられたのは

『群れで暮らす』

いくつかの家族が
共同で暮らしていれば
オスの中にも
猟をして食料を確保するオス
群れを守るオス

それぞれの安全度は格段に上がります。

子供たちの生存率が上がるのです。
つまり種の保存が保たれるということ。

絶滅の危機から逃れられるのです。

群れで暮らすようになれば
群れの中の平安を保つためには
ルールが必要になります。

お互いに迷惑をかけず
穏やかに暮らすためのルール。

それを決めて指示するのは
リーダーの役割です。

ルールを守れないものは
群れから外され
命の保証はなくなります。

人間も同じ暮らし方をしています。

国が決めたルール=法律

法律を守れないものは罰せられます。

・‥…━━━☞・‥…━━━☞

1番小さな群れの単位は
『家族』
その家族の中に犬がやってきました。

犬たちはその家族のルールを守って
生きていくことになります。

ところが
その家にはルールもなければ
リーダーもいない。

犬の言うがままに
犬が暮らしていると
犬たちは強制的に
リーダーにならざるを得ません。

ただし考えてみてください。

人間の家族は人間のルールにしたがって
暮らしています。

犬がその家族のリーダーになったら
家族は楽しく安全に暮らしていくことが
できるでしょうか?

どう考えてもNO

犬たちが無理やりリーダーという立場に
立たされてしまった場合

犬たちは家族を守らなければならず
家族以外の人間に向かって
吠えるしかありません。

これが無駄吠え。

家族のリーダーとして
犬は家族全員に指示を出し
取りまとめなければなりません。

ところが犬が思うルールを
人間は守ってはくれません。

なぜなら
人間は犬が何を言っているのか
どうして欲しいか全く分からないから。

犬は自分のルールが伝わらなければ
それは違う!
と怒るしかないのです。

これが咬み

飼い主さんの役割は

犬をリーダーにしてしまい
犬に守られることではなく

飼い主さんがリーダーとなり
犬を守ること。

可愛いからと
なんでも言う通りにして
なんでもいうことを聞く

これは人間の家族が
犬の指示に従っていることと同じ
だとは思いませんか?

犬が飼い主さんを守って吠えるということが
犬にとってはどれだけ精神的に
ストレスになっているか
考えてあげてください。

本来なら
飼い主さんに守られて
穏やかに暮らすはずの犬が

家の外の全ての音に対して反応し
(家族以外の人が家に尋ねて来た場合は別)
散歩で人にも犬にも
自転車にもバイクにも車にも
向かって吠えたり飛びついたり

なぜしなければならないか。

それは
守ってくれるはずの飼い主さんが
守ってくれないから
自分の身は自分で守るしかないからです。

そのストレスはやがて
犬たちの体を蝕むことを
知って欲しいのです。

飼い主さんたち人間が
ストレスの影響で

メンタルも肉体も
どんなことになっていくかを
知っているなら
犬たちにストレスを感じさせることが
どれほど酷なことか
理解出来るはずです。

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