患者は理想を求めて来院するわけでは無いというお話
こんにちは、けーしーです。
院長になり、日々せっせと診療をしています。
ただ、院長になったからこそただの勤務医、1プレーヤーとして診療を行っていてはいけないな、と最近良く感じます。
さて、今回はタイトルにあるように
患者は理想を求めて来院するわけでは無い
ということをお伝えしようと思います。
大学病院という特殊性を理解していますか?
大学病院に来院された患者の多くは、一度近隣のかかりつけ歯科医をすでに受診しています。
それはつまりどういうことか。
患者が希望した、あるいはかかりつけ歯科医がさじを投げた
ということです。
さじを投げたというのは言いすぎかもしれません。
例えば僕も、埋伏抜歯は口腔外科に紹介することが多いです。
ただそれは、できないわけではなく、コストパフォーマンスが悪いところが大きい。
埋伏抜歯を行う時間を、僕はセラミッククラウンの形成に使いたい。
話を戻しますと、大学病院に来院される方は、一度主訴を一度解決しようと歯科医に見てもらっています。
つまり、かかりつけで一回主訴を訴えに行って、そこで、自分の求めていた治療ができないことに気づいて、大学病院に来るのです。
つまり、大学病院に来た患者は、理想を求めている
そこが大学病院の特殊性です。でも…
研修医はそのことに気づかない
だって他の歯科医院を知らないから。
だから、開業医に勤務してからやってしまうのは、患者の状態に応じて
ベストの治療計画を作ってしまう。
作ってしまうならいいんです。
ベストの治療計画を押し付けてしまう
これ、国家試験でやったやつですよ
パターナリズムというやつです。
これにドハマリしている若手が多い。
初診で来た患者は、そんなことを望んでいないんですよ。
痛いのをとってほしいんです!
今ある症状、つまり主訴をどうにかしてほしいんです。
主訴を解決してほしいんです!
それでは次回は、主訴を解決するとは、というお話です。
なかなか物を書くという行為に慣れていないので、今は原稿用紙2枚分の内容を目標に書いていこうと思います
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臨床経験5年の歯科医師です。研修医や若手歯科医師に向けて、何か伝えられることは無いかと日々自分を省みながら発信していきます。