「ついてこれる奴だけついてこいッ!」を求めて
『戦姫絶唱シンフォギア』を象徴する名ゼリフ、「ついてこれる奴だけついてこいッ!」。
このセリフが刺さらない人にとっては何言ってんだこいつという感じですが、刺さる人にとってはよりシンフォギアという作品に熱中しのめり込ませる強烈な一言でしょう。
私はもちろん”刺さった側”(いわゆる適合者)であり、3期のGXまで一気見してしまいました。シンフォギアは5期まで放送されているのですが見終えるのが嫌であえて4期・5期は見ていない状態になってはいますが。
それはともかく。
シンフォギアに出逢って以降「ついてこれる奴だけついてこいッ!」と叫んでいるような、刺さる人にだけ強烈に熱中させるインパクトの強い作品を探し求めています。
多くの人が楽しめるような大ヒット作や、長きにわたって親しまれているロングヒット作品ももちろん好きです。ただ、それらを楽しんだ上で今のわたしには一瞬で強烈な印象を残すが必要なのです。
きっとそれはだらだらと作品を消化し続ける自分自身への警鐘でもあるのかもしれません。一話見るごとに休憩を入れたくなるのではなくて、全話一気見したくなるような熱中度の高い熱狂を。
しばらくの間衝撃的な出会いはありませんでしたが、最近になってまたそのような出会いが増えてきた気がします。
例えば、大澤めぐみさんの『おにぎりスタッバー』。とんでもない勢いでありながら読みやすい文章は、小説の自由さを感じさせるものでした。
例えば、オリジナルアニメの『ヒーラー・ガール』。ミュージカルアニメとして歌を密接に織り込んだ作劇はセリフとのテンポも相まって飽きさせることなく1話1話がいつの間にか終わっています。
シンフォギアを含めた3作品に共通していることは、固定観念を破壊してくれた作品であるという事です。知らず知らずのうちにアニメはこういうものだ、小説はこういうものであるべきだと決めつけてしまった自分がそこにいたのでしょう。
だからこそ常識や固定観念に囚われない、これらの作品にハマっていったのだと思います。
もしかしなくても、映画やドラマ、ゲームに対してまで自分でも気づかないうちに固定観念に囚われ続けているのかもしれません。そしてそれは自分で気づくことは難しく、いつの間にか考え方や生き方すらも浸食されていきます。
自分で気づけないなら作品に破壊してもらうしかありません。
あくまで作品を楽しむのは受動的な趣味ですが、「ついてこれる奴だけついてこいッ!」と叫び、全てを破壊してくれる作品を探し出会うまでは積極的に求め続けたいと思います。
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