お伊勢参りで日本のヤバさに気がついてしまった
「世界で1番古い皇室はどこでしょう?」
デンマークの学校にいたとき、先生がこんな質問をした。
イギリス?
いやいや、さっきまで授業で話していたのはデンマーク皇室について。
デンマーク?
わからんけどデンマークにしとこ。
「デンマークです!」
「正解は、日本です!」
「「えーーー!!!」」
日本人学生はみんな一様に驚いた。
「そうなんだ!?」「でもそういわれれば、そうかも。」「知らなかった!」
他の学生たちそっちのけで、日本人学生だけがざわついていた。
日本の古さには価値があるんだ、と外に出て気がついた出来事だった。
*
話はとんで、ちょうど昨日と一昨日、2日間にかけて伊勢神宮にお参りをしてきました。
伊勢神宮と出雲大社には絶対にいきたい!と思っていた憧れの場所。名古屋で友達にあう予定ができたので、足を伸ばしてお伊勢参りを実行です。
伊勢には外宮と内宮と呼ばれるふたつの神社があり、この二つをあわせて伊勢神宮と呼ばれています。外宮では豊受大御神を、内宮では天照大御神を祀っています。
各社の横には、新しく社を移すための空き地が用意されています。
20年ごとに新しく社を建て直し、調度品など全てが新調されます。これを式年遷宮とよぶそう。
内宮が建てられたのがおよそ2000年前。そして式年遷宮がはじまったのが、およそ1300年前。
その材料や制作工程は、1300年前と全く同じだそう。
1300年間も繰り返されてきた式年遷宮。
つまり、伊勢神宮をみることは、1300年前の日本の姿をみることなのです。
そして、1300年前と変わらない服装で、1300年前と変わらない行事を行っている。
内宮の歴史は2000年前にさかのぼるというので、2000年前の姿といってもいいのかもしれない。
えっ?
2000年前や1300年前って、他の国だったら遺跡じゃない!?
思い立って、検索をする。
アンコールワット およそ900年前
マチュピチュ およそ500年前
ええええ〜!!意外と最近だ!
パルテノン神殿 およそ2300年前
おおっ、古い。
ていうか、やっぱりそうだよね。
遺跡だよね!
伊勢神宮で起こっていることって、
パルテノン神殿でたとえると、
パルテノン神殿が当時の姿のまま建っていて、
当時の儀式を今も続けているってことじゃないかな。
もちろんパルテノン神殿の方が古いから、このたとえにはあまり意味がないけど。
けれども、そういうことをしてきたし、これからも続けるんじゃない?
1300年前の建物が当時のままの姿をして、
そのまま使われている。
そんな物が見れる国って日本意外に存在するのだろうか。
そして、どんな発想をしたら、1300年間もその伝統を保ち続けられるの。
怖いわっ!!
「畏怖」とは恐れおののくこと。そして、理解のおよばない超越した存在にたいして使う言葉。自然に対して使うことが多いですが、はじめて人間に対して畏怖の念を感じました。日本人怖い。
世界のどこでも見ることができないとしたら、とてつもない価値なんじゃないだろうか。
もしかしたら、わたしたちは、とんでもない国に生まれ育っているのかもしれない。
ちなみに、伊勢にはおいしい日本酒がたくさんありました。飲み比べも、色んなところでできます。
一生に一度はお伊勢参り。
行く価値は十分すぎるくらいありました。
お読みいただき、ありがとうございます。
次の記事でお会いしましょう。
またねー!