フランス人に教えてもらった「思考整理術」
何を言いたいのか分からない
論理があっていない
伝えたいことがあるのに中々伝わらない。そんなとき、聞く方も伝える方にもストレスが溜まってしまいます。
理由の一つは、気持ちや思い込みが入っていること。二つめは、現状と課題もしくは結論が合っていないことが原因です。
私は論理的な説明が苦手ですが、現状と課題を整理することで少し改善されました。フランス人の同僚が教えてくれた、思考整理方法をシェアしたいと思います。
名付けてSQSC法。もとはフランス語らしいですが、英語に変換しました。
S (Situation)・・・状況、起こった事実
Q (Qestion)・・・事実から見えてくる課題
S (Solution)・・・課題を解決する方法
C (Conclusion)・・・解決法をやってみた結果
この4段階に分けて情報を整理していきます。
もともとは論文を書くための方法のようですが、問題があったり人に説明する際に使っています。なんとなくこうじゃない?といった思い込みが無くなるので、終わったあとはスッキリします。
試しにやってみようと思います。まずはトピックを決めます。
「レポート(報告書)が期日までに終わらなかった。どうすればよかったのか。」
ダメなのは分かってるんですけど、期限が守れないんです。この機会に、理由を明確にしたいと思います。
まずは、状況を書いていきます。ここではトピックに関連する事実を書きます。「こう思う」等の仮説は書かないようにします。
Situation(状況)
・12月までのレポートが終わらなかった
・11月にレポートを書き始めた
・先輩に見てもらう必要がある
・先輩チェックにより、大きな修正が必要になった
・並行して、3つのレポートを書いていた
次は課題設定になります。事実から浮き彫りになった課題を疑問形式で書いていきます。
Question(課題)
・レポートが終わらなかった理由は何か?
- 11月から始めたのが遅かったから?
- 同時に3つのレポートを書いていたから?
・どうすれば間に合ったのか?
次は解決方法です。ここでは上記の疑問にどうやったら答えらるのか、答えを出す方法を書きます。
Solusion(解決法)
・先輩チェックを含めて、1つのレポートにかかる期間をだす
・11月から始めて間に合うのか検証する
最後に結論です。解決法を試してみた結果を書きます。
Conclusion(結論)
・先輩チェックを含めて1ヶ月かかる
・全てのレポートで1ヶ月かかる
→レポート1つであれば11月から始めても間に合う
→レポートが2つ以上の場合は11月からでは間に合わない
→10月から始めれば間に合った
少し無理がある例ですが、実際にやってみるとこのような感じです。課題の設定が少し難しいです。「そもそも先輩のチェックは必要なのか?」を課題に置いてもいいと思います。その場合は、解決法は「上司に先輩チェックは必須なのか確認する」になります。
この方法の良いところは、論理が明確になる他に、自分の考えていることが他の人からも見えることにあると思います。間違えていてもいいんです。「なんとなく」を見える化しておけば、お互い理解しやすくなり、間違えていても教えてくれるのではないでしようか。
とはいえ、全てにこの方法をやっていたら疲れます。元気があるときにやってみると意外な発見があるかもしれません。
レポートは10月から書き始めればよかったのか、、、。