40代のキャリアの限界を感じた時 考えたい「変化」の取り入れ方
はじめに:40代に立ちはだかるキャリアの壁
40代になると、多くの人が直面するキャリアの壁。
「今のままでいいのだろうか?」「転職した方がいいのか?」といった疑問を抱えながらも、家族や生活の安定を優先して、今の会社を辞めるなどの思い切った行動に出られない方も少なくありません。
特に、家族がいると大きな環境の変化は自分だけではなく家族にも大きく影響するので、転職や大きな変化に踏み出すことは難しいものです。
その一方で、「このままで良いのか」と悩む方の中には、「もっと毎日に刺激が欲しい」「新しい挑戦をしてみたい」と感じる方もいます。
私自身も資格を活かして活動したいという強い思いが出ていました。ただ、子供もこれからお金がかかる中で、会社員としての地位を簡単に捨てるわけにもいかない。
一方で、会社員として定年までの流れが見えてくるのもこの年代。
転職市場も狭まってくる年代でもあります。
だからこそ、今回は、今の仕事や生活に大きな変化を加えることなく、少しずつ変化や挑戦を取り入れる方法について考えてみます。
1章:現状に満足していても「変化」を求める理由
まず、現状に不満がないのに「変化」を求める理由について考えてみましょう。
多くの人がキャリアを通じて成長や達成感を感じたいと思っています。これは、キャリアだけでなく、人生全般において共通する欲求です。
特に40代は、キャリアが安定し、ある程度の役割や責任が決まっている一方で、新しい挑戦や成長を実感できる機会が少なくなる時期でもあります。
そのため、仕事に対する「ドキドキ」や「新鮮さ」を感じる機会が減り、結果として「もっと変化が欲しい」と感じることがあるのです。
しかし、転職や大きな変化にはリスクが伴います。特に、家庭や子供の将来を考えると、安定した収入や現在の職場での人間関係を捨てるのは容易なことではありません。
では、どうすれば現状を大きく変えずに、毎日に新しい刺激を取り入れ、満足感を得ることができるのでしょうか?
2章:自分の価値観と優先事項を整理する
まず最初に、自分が何を大切にしているのかを明確にすることが重要です。これを行うことで、どの部分に新しい変化や挑戦を取り入れるべきかが見えてきます。
例えば、「家族との時間が何よりも大切」という価値観を持っている方は、仕事に大きな変化を加えるよりも、家庭菜園を子供と始めることや共通の趣味を持つなどを始めることで、日常に変化を取り入れることができます。
一方、「仕事での成長や達成感が重要」という方であれば、現在の職場で新しい役割を担ったり、新しいスキルを学ぶことで、キャリアの刺激を増やすことができるかもしれません。
隙間時間で業務にまつわる資格やこれから伸びるIT関係の資格などの勉強をして、自分のキャリアチェンジの準備をすることも刺激を与えてくれます。
価値観や優先事項を整理するためには、まず自分自身に対していくつかの問いを投げかけてみると良いでしょう。
今の仕事で一番満足している点は何か?
逆に、何に対してもっと挑戦したいと感じているか?
仕事以外で満足感を得られる部分は何か?
5年後、どんな毎日を送りたいと思っているか?
こうした質問に答えることで、自分が何を求めているのかが徐々に明確になり、日々の生活にどんな変化を取り入れれば良いかが見えてきます。
3章:小さな挑戦を取り入れる方法
次に、具体的にどのような変化を取り入れるかを考えます。ここで重要なのは、大きな変化をいきなり求めるのではなく、まずは「小さな挑戦」から始めることです。
例えば、現在の職場で新しいプロジェクトに参加してみるのはどうでしょうか?新しい業務や役割に挑戦することで、今までのルーチンから脱却し、新しい視点やスキルを身に付けることができます。
一方で、会社に自分が挑戦したという気持ちを伝えられるかという不安に持ったのではないでしょうか。
ただ、自分の未来を切り開くのは自分自身です。
頭の中を整理して、伝え方を考えて自信を持った時点で話をしてみると明るい未来に向けて一歩進むことになるかもしれません。
また、スキルアップのためのオンライン講座を受講したり、新しい技術を学ぶことも効果的です。
私が以前キャリアコンサルティングを行った40代の男性の例では、彼は家庭を持ち、安定した仕事に就いていましたが、仕事に対して新しい挑戦を求めていました。
しかし、転職するリスクを取ることができなかったため、彼は今の会社の仕事とDXを融合した活動をやりたいという強い思いを持って、自主的に新しいスキルを習得することを決意しました。
結果として、彼は新しい刺激を得ながらも、安定したキャリアを維持することができました。
また、仕事以外での挑戦も重要です。新しい趣味を始めたり、ボランティア活動に参加することで、今までとは異なる人々と交流し、異なる経験を積むことができます。
これにより、仕事や家庭の枠を超えた新しい視点が得られ、日常に新たな「ドキドキ感」を取り入れることができます。
4章:キャリア理論を使って考える
※最後は具体的なキャリアコンサルタントとしての目線ですので、難しいと思ったら読み飛ばしていただいて構いません。
こうした中年になるとキャリアに対して悩みを持つことを「中年の危機」と言われています。この中年の危機について、本日紹介した内容は、キャリア理論にも基づいた考え方に基づいています。
①ドナルド・スーパー「ライフ・キャリア・レインボー理論」
この理論は、仕事は人生の全てではなく、「一部」であり、家族や趣味などの他の役割とバランスを取りながらキャリアを築くことが重要だとされています。
実際に40代になると「課長」であり、「パパ」であり、「夫」・「PTA役員」や様々な役割を同時に担っています。
また、年代によってその役割も変化していきます。
この理論を用いると、仕事だけでなく、家庭や個人的な時間に変化を取り入れることの重要性が理解できます。
②ジョン・クランボルツ「計画的偶発性理論」
キャリアは予期しない出来事や偶発的なチャンスによって発展することが多いとされています。
つまり、今の職場や環境の中で新しいチャンスを探し、それを活かすことで、キャリアに新しい刺激を加えることができるのです。
これらの理論を参考にしながら、現状の中でどのように変化を取り入れ、キャリアや日常生活に満足感を得るかを一緒に考えることができます。
5章:まとめ
40代になると、キャリアの限界を感じることがありますが、必ずしも転職や大きな変化を求める必要はありません。
自分の価値観や優先事項を整理し、現状に新しい挑戦や変化を少しずつ取り入れることで、日常に刺激を与え、充実感を得ることができます。
まずは自分が本当に求めているものを見つめ直し、小さな一歩を踏み出すことから始めてみましょう。それが、安定を保ちながらも成長を感じるキャリアの道となるはずです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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パパが協力的ではなくどうすれば、パパが主体的に家事をしてくれるか悩んでいるママ。
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けいぱぱプロフィール:5歳の息子師匠と看護師の妻との3人暮らし。
2020年8月よりTwitterを本格的に発信。
家族とキャリアの両立に頑張る30代が日々忙楽しい日々を送れる内容を中心に週4回程度毎日6時前に発信。
保有資格:国家資格キャリアコンサルタントとFP2級
※登録はしていないけど社会保険労務士試験も合格しているらしい…