傳 (2020年4月5日)
以前からとても気になっていたお店。行きたくて、行きたくて、、、ひたすら電話をかけ続けて予約を取りました。1時間近くは電話をかけ続けたと思います(お店側に迷惑かけたかもしれません)。女将さんのような方が応答してくれて、2ヶ月後の平日夜の予約が取れました。
場所は表参道と外苑前の間。新国立競技場の近くです。ル・ゴロワの跡地で、傳のオーナー・シェフ(長谷川在佑氏)がお店のファンだったそうです。お店の場所を譲り受けたと伺ってます。お店にはル・ゴロワの面影が残ってました。
お店は活気に溢れていました。決して広くないオープンキッチンに6人以上のシェフがいて、皆大忙し。シェフ間の掛け声が聞こえます。長谷川氏の明るいキャラのおかげかキッチンは和気藹々な様子。ホール側はお客さんの笑い声響き渡っており凄くポジティブなムード。誰もが明るい気持ちになります。
先ずはシャンパンから始まりました。日本料理なのに最初からシャンパン?日本料理の堅苦しさが感じられず良いです。
続いてはモナカ。一品目となります。春バージョン(桜)ステッカー付きでした。中身は白味噌ベースとしたフォアグラ、干し柿といぶりがっこが入ってます。勿体ないと思って最初はチョビチョビ食べがちでしたが、ガブリと大きな一口で頂いた方が美味しかったです。よりフォアグラのインパクトを感じれます。
巻貝と菜の花のお椀。胃の準備運動として凄く良い一品。食欲増進剤です。
名物の傳タッキー。中身は竹の子と餅米が入ってました。塩加減がちょうど良い。ビール&傳タッキー、最高のペアリングです。
お造りはカツオの漬け。傳では、お造りに醤油を使わないことで有名です。外人は「適量」の醤油をつけることが出来ない。。。これをヒントに、お刺身にたくさん付けても美味しいソースの開発に至ったとのことです。「ご飯ですよ」の味がする海苔のソースがついていました。漬けのカツオはねっとりとした食感。海苔のソースをたっぷりつけて、美味しく頂きました。
ペアリングの台湾のお茶。女将お手製となります。傳のノンアルはレモネードやジンジャーエールなどお店オリジナルがいくつかあります。
鰆と山菜と行者ニンニク。山菜は富士山麓で取っているそうです。これは優しい味でした。ぺろりといけます。
季節のサラダ。20種類以上の野菜が入っており、一つ一つの存在感が際立っていました。サラダ=バクバク食べると料理とイメージしていましたが、傳のサラダは違います。野菜一つ一つの個性を出すため、煮る、浸す、茹でる、揚げる、酢漬け、素のままなど異なった調理をしております。バクバク食べるのは勿体なく、野菜一つ一つを味わって頂きました。「和」とはかけ離れた見た目ですが、しっかり塩昆布のドレッシングがかかって日本料理らしさが残っていました。
せりと鴨。鴨肉がジューシーでした。
ホタルイカの土鍋。一番期待していた料理です。春の土鍋は山菜、竹の子、ホタルイカのいずれかになるかと思います。どれになるかは当日行ってみてのお楽しみです。個人的にホタルイカが食べたかったのでラッキーでした。見た目、香り、味、全部最高でした。
シャーベット(ヨーグルト味)と、せとか。口の中が整いました。
最後はお二人に見送って頂きました。次は6月に再訪の予定です。