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チーム別分析2022 Baltimore Ravens


目次
・2021年総括
・主なFAの動き
・現時点での開幕ロスター
・ドラフトニーズ


2021年総括

   オフシーズンに契約問題で揉めていたRT Orlando BrownをKCにトレードし、RGに実力者Kevin Zeitlerを加えました。ドラフトでは、WR Rashod Bateman, OLB Odafe Owehと潜在能力の高い選手を加えてシーズンに望みました。
   シーズン序盤は接戦を落とす展開が多かったです。昨シーズンまでならば、接戦でしっかり勝つチームだっただけに、これは響きました。最終的には先発QB Lamar Jacksonが負傷離脱し、6連敗でプレイオフを逃す結果となりました。
   TE Mark Andrewsが1300ヤード超え、WR Hollywood Brownが1000ヤード超えとパスヤードは増加しました。しかしながら、Lamar Jacksonのパス成功率はトータル64.4%ながら60%を切るような試合もあり、安定感を欠きました。ランも対策されつつあり、苦しい展開が多かったです。
   守備はベテラン主体ですが、怪我とコロナ制限でフルメンバーが揃う試合がほぼありませんでした。特にパス守備が悪く、良いようにやられる試合もありました。DLのメンバーの多くがFAになるので、オフシーズンのメンバー入れ替えは必須でしょう。高齢化してきているメンバーをいかに入れ替えるかがポイントになります
   批判はされても、やはりLamar Jacksonは勝てるQBです。彼が軸になっていくのは間違いないことです。これより上に行くのならば、FAよりもドラフトでのインパクト、戦力強化が重要になるでしょう

主なFAの動き

・FS Marcus Williamsと5年70Mで契約
・RT Morgan Mosesと3年18Mで契約
・FB Patrick Ricardと3年11.25Mで再契約
・DT Michael Pierceと3年16.5Mで契約

  昨年人材不足に苦しんだRT, NT, FSに実力のある選手を加えました。特にFS Williamsは市場に出てくることの珍しい大型でバーサイタルな選手です。ボールスキルも高く若い選手を釣り上げました

現時点でのロスター

2022 Baltimore Ravens Roster(2022/04/02)


ドラフトニーズ

優先度高 C, DT, NB
優先度低 Edge, ILB

   BALはパス攻撃のアップグレードを狙ってWRへの投資を進めていますが、基軸はやはりランにあります。そのため、ずっとOLの補強を主張していた訳ですが、今年は例年以上に喫緊の課題と言えるでしょう。Cはそのクオリティーが露骨にランオフェンスに影響します。その意味でも即戦力となれる選手が欲しいです。DT, NBは人材不足+高齢化が来ているポジションです。守備の同じメンバーを保持するのが難しいです。その意味でも定期的にドラフト上位を投資すべきでしょう  
   EdgeとILBは優先度が低いですが欲しいポジションです。Tytus Bowserはパスカバーもできる選手ですが、パスラッシュに秀でた選手ではありません。ILBはPatrick Queenが伸び悩んでいます。若いですがそろそろ活躍を意識させる意味でも、競争相手は必要だと考えられます。クオリティーのある選手が残っていた場合は指名すべきでしょう


まとめ

   BALの1巡はC Tyler Linderbaumがトップ候補でしょう。14位という位置からするとNT Jordan Davis獲得をするかもしれません。DLに上位指名を使うイメージはないですけども。CBはTrent McDuffie, Andrew Boothあたりが候補でしょうか
   BALは全体的に身体能力重視なので、2巡でILB Christian Harris(Alabama)とかは面白いかもしれませんね。3巡か4巡でChad Mumaなどのフリーク素材型LBを狙うかもしれません。
   ここ数年はオフェンス寄りの指名が多いので、そろそろディフェンス寄りのドラフトになるのではないでしょうか。

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