チーム別分析2022 Atlanta Falcons
*2022/04/04に修正
2021年総括
戦績は7-10と、昨年よりは改善しましたが負け越しました。シーズン前に10年間エースだったWR Julio JonesをTENへトレード。新エースと期待されたWR Calvin Ridleyはメンタルの問題からシーズン途中でチームを離脱しました。その影響もありMatt Ryanはルーキーシーズンに次ぐ悪いパフォーマンスでした。
オフェンスは駒不足が目立ちました。FAで加入したRB Mike Davisは悪目立ちが多く、結局WR Cordarrelle PattersonがRBになりました。Julio放出+Ridley離脱+PattersonがRBのトリプルコンボでWRのターゲットは質・量ともに足りませんでした。不幸中の幸いは、ルーキーTE Kyle Pittsが1000ヤード超えを達成したことです。ポジションオーバータレントの噂に違わぬ活躍でした
ディフェンスも2年前にFA加入したOLB Dante Fowlerが全く振るわずオフにカットされています。ILB Deion Jonesも精彩を欠くシーズンとなりました。CB A.J.TerrellはリーグベストのCBに成長したことは朗報でしたが、FAとなる選手が多いです。戦力の低下は避けられないでしょう。
WR Calvin Ridleyは賭博したことで1年間の出場停止になりました。Matt Ryanの契約見直しでキャップスペースを創出しましたが、穴の数に対して全く足りていません。来年も厳しい戦いになると予想されます
主なFAの動き
・CB Casey Heywardと2年11M
・RB Cordarrelle Pattersonと2年10.5M
・CB Isaiah Oliver, RB Damien Williamsと1年契約で合意
・ILB Foyesade OluokunがJAXと3年45Mで合意
・WR Russell GageがTBと3年30Mで合意
現時点での開幕ロスター
ドラフトニーズ
優先度高 Edge, WR, ILB
優先度低 S, CB, QB, DL
最大のニーズは先発級のいないWRにEdgeでしょう。PattersonもWRよりRBの方がミスマッチを作りやすいので、可能ならばバックフィールドで起用したいです。ドラフトは高順位を持っているので、1巡Edge, 2巡WRのようなピックになるかもしれませ。WRの方がニーズが下がる理由はKyle Pittsがいるからです。このスーパータレントのお陰で、エースは確保できています。ILBはこの2年でDe'Vondre Campbell, Foyesade Oluokunと先発が移籍しています。それぞれ新天地で大型契約を結んでおり、サラリー負担を考慮すると残留は難しかったです。先発が足りていないという事実に変わりはないので、ILBの獲得は必須です。FA市場には実力のある選手もまだ多いので、1年契約で今年は凌ぐかもしれません。
DeShaun Watson移籍を検討したように、QBはチャンスがあれば交代を考えているでしょう。しかし、Matt Ryanの契約が残る以上、絶対的なニーズではありません。CBは先発、控え共にいますが契約期間が短く後進の育成は必要でしょう。S、DLもベテラン勢が先発にいますので、同様に後進を獲得して、控え→先発になるよう育成していきたいです。
まとめ
Matt Ryanとの契約を再構築しているため、サラリーキャップの厳しい状況が続きそうです。そのRyanも36歳と引退の2文字が出てくる年齢になりました。2年後に終了する現行契約がどうなるかが大事ですね。
ドラフトでは、ポストMatt Ryanを意識した動きが求められます。守備にCB A.J.Terrell、攻撃にTE Kyle Pittsと有力なタレントがいます。彼らのような、ATLを代表する選手を増やしていきたいです。Ryanで勝つためにサポートキャストの強化をすることで、QB交代が起きた際に新しいQBをサポートすることが可能になります。重要なのはチーム全体が強くなること、そのためにプレイのクオリティーの高い選手をドラフトを中心に集めることが大事です。即戦力よりも、ポテンシャルの大きさを重視するドラフトになると予想しています。
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