BMW M135i日記⑨:Mスポーツサスペンション
順調に距離を伸ばしております。My BMWも2月レビューが出ました。上位14%くらいに位置しているようです。
慣らし運転第2弾ということで、走行距離1,000kmを超えてから、エンジン回転数を4,000rpmに制限しています。自車はMスポーツパッケージ装備車で、アダプティブサスペンションを装備しています。慣らし運転中はSPORTSモードの使用は控えるようにとディーラーセールスから言われていましたので、3,000rpm制限時は止めていましたが、1段階上げたことで、SPORTモードも利用し始めました。今回はその報告です。
このアダプティブサスペンション、エンジンを切ると、COMFORTモードに戻ってしまいます。買い物や通勤など、ちょこちょこ移動する際には、いちいちモードをセットするのが面倒だったりします。どうにかならないかと思いますが、これも考え方でしょう。
ECO PROモード
まず、ECO PROモード。My BMWを見る限り、だいたい6割程度をこのモードで走行しているようです。
ECO PROモードでは、メーターパネルが青トーンに切り替わり、エンジン回転計が燃費・回生ブレーキの表示に変わります。また、アクセルオフにすると、「セーリング」とエンジンを切り離して慣性の法則で空走するモードになります。フォルクスワーゲンゴルフRでもこのモードはありますが、BMWの場合、そこまで積極的にクラッチを切る感じではないです。
ダンパーとステアリングはCOMFORTがデフォルトですが、前述のINDIVISUALモードに切り替えることが可能です(シフト横のボタンを押すとECO PRO⇔ECO PRO INDIVISUALとトグルで切り替わる)。ちなみに、筆者のINDIVISUALセッティングはこちらです。
SPORTSモード
試してみたSPORTSモード。ダンパー・ステアリング・エンジン・トランスミッションがすべてスパルタンになります。特にエンジンの吹き上りは驚異的。インパネに装備されているトルクメーターも、カタログ値の480Nmにすぐ到達します。FFベースという意味ではフォルクスワーゲンゴルフRも同じになったわけですが、ゴルフRが前から引っ張られる感じなのに対し、腰から押されて頭が遅れるという印象です(それって個人の感想ですよね)。
ただ、デフォルトSPORTSモードだと、エンジン回転も高めに維持されますので、INDIVISUALモードはこのようにセッティングしています(トグルで変わるのはECO PROと同じ)。
ゴルフRヴァリアントより全長が短いこともあり、回頭性は抜群によくなります。ちょっとアクセルを踏むとその分だけ反応します。マニュアルシフトはあまり使いませんでしたが、そのもたもたもない(エンジン全域トルクフルですし)。ダンパーはちょっと固めで、路面のごつごつをよりしっかり拾うようになりますが、それとてSPORTSモード故。「駆け抜ける喜び」そのものです。
COMFORTモード
翻ってその間にするCOMFORTモード。COMFORTと言っても、メーターパネルは赤で表示されます(SPORTSモードは赤のうえに鋭角的な表示。ヘッドアップディスプレイに何やら横バーが表示されますが、意味は理解できていません。)。おそらくダンパー・ステアリング・エンジン・トランスミッションいずれもCOMFORTなんだろうなと想像します。
SPORTSモードほどではないせよ、路面の凹凸やインフォメーションはしっかり伝えてきます。クラウンのようなショーファー・ドリブンカーのような静かな室内、というわけではないです。
COMFORTモードにはINDIVISUALモードがありません。ちょっとだけセッティングを変えたいニーズには、ECO PRO・SPORTSモードからセットするしかないわけです。
カスタム(INDIVISUAL)モードの設定を
フォルクスワーゲンゴルフRのDCC(ドライバー・シャシー・コントロール)には、「カスタム」モードがあり、BMWでいうダンパー・ステアリング・エンジン・トランスミッションに加え、サウンド(BMWは別の設定で調整)、エアコン(ECO PROにはある)、アダプティブライトを自由に設定できるモードがありました。これはこれでまさに「ドライバー・コントロール」であったと思います。
BMWにも、このカスタムモードが欲しいところ。ダンパーは緩くても、ステアリングはクイックにとか、そういう微調整がしたいところです。
とはいえ、エンジンの吹け上がりに驚愕したところ、走りを楽しむことができそうです。